分岐点

出版翻訳講座がひとまず今月で「1期分」終了。
学ぶものはいくらでもあるし面白いのだが、来期以降どうするか迷っている。


具体的な技巧を伝授する講座でもなく、概念論に聞こえる日も多かった。
なまじ初学者ではないだけに聞き飛ばしてしまったことも多いかもしれない。
一方で、実習企画が来期にかかりそうなのが気になっている。
ほんの数枚しか手を付けず名前も載らないのだが、本が出る過程を見られそうなのだ。
よそでは得られそうにない体験なので後ろ髪を引かれている。
受講を通して実現したいことを今一度はっきりさせるべきか。
足りないものは見えている。
そんな中、ある受講生の決断にぞっとした。
会社勤めを擲って中国語の学校に通うのだという。
出版翻訳の道を目指して背水の陣を敷いたのだそうだ。
「すごい決意ですね」としか言えなかった。
決断を止めるべき間柄でもなく、愚かと断じるつもりもない。
ただ、彼に足りないのはそこなのかという疑念も払えないのだ。
傍目から見て足りていないのはいわゆる語学力ではない。
それでも本気で語学力を向上させればそこも改善されるだろうか。
翻って自分はどうか。
あと4週間じっくり考えてみる余地はある。

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