実績はあるのに

“your profile is temporarily deactivated due to ISO non-compliance.”

ISO 17100:2015に適合する証拠がない、提出せよとの旨。
同規格で翻訳者個人に求められる資格の証拠を求められた。

(1)認定された高等教育機関(主に大学や大学院)の翻訳、言語学、言語研究関連学位、または同等の教育機関での翻訳訓練を含む学位を取得
(2)認定された高等教育機関の翻訳以外の学位取得+専業専門家として2年の翻訳経験
(3)専業専門家として5年の翻訳経験

上記いずれかの条件を満たすことが求められている「資格」だ。
このうち該当する学位は持っていない。
(あれば学位記のコピー提示で済む話らしい)
問題は最後、「5年の翻訳経験」をどう証明するか。
実績はあるがおいそれと出せる証拠はない。
他社案件の規模や内容を明かすわけにはいかない。

ここで翻訳者評価登録センター(RCCT)なる第三者機関はどうか。
同機関の翻訳者登録制度を利用すれば証明してくれるらしい。
審査があり費用もかかり容易ではないが価値はありそうだ。
まず「翻訳者の資格基準及び手続き(RCCT TR01)」を読んでみた。

終わった。

2.1.2 言語方向
日英及び英日。

そもそもの定義に中日翻訳者が含まれていないのだった。

頼れないので自分でできることを考える。
するとやはり機密保持の壁が立ちはだかる。
まっとうに仕事をしているがゆえにそれを証明できない歯がゆさ。

と、機密ではない仕事の実績に思い当たった。
そう言えば訳書が何冊かある。
商業出版物の実績はISBNを提示すれば信頼してもらえるのでは。
取り急ぎ要求元には訳書リストを出してみた。
効果のほどは分からないが、自分でできるのはここまでだ。

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