過程を楽しむというのは、こういうことだろうか。
自分と好対照な性格の同業者と会ってきた。
世間の広さと狭さを同時に味わい、面白くてたまらない。
商談とも少し違うのだが、主題は仕事の話だった。
にも関わらず「あんまり仕事したくないんですよ」と花のような笑顔。
「だから安い仕事は引き受けられないんです」と言われても意外に驚かなかった。
そういう発想があってもいいよね、と不思議なほどすんなり受け入れられたのだ。
可能作業量の話をしてみると倍ほど違う。
能力というより価値観から出た開きのように感じた。
仕事優先の人ばかりではないということだ。
経歴を聞いても、姿勢を聞いても、「かっこいい」と感嘆することばかり。
かといって羨ましくはならなかった。
違いを違いのまま受け入れられた感じがする。
前向きで、自信に満ちて、幸せそう。
「会社の役員面接で落とされる」ほど傍目にも幸せそうなのだそうだ。
自分が他人様にどう映っているかは分からないが、やはり対照的なのではと思う。
ただ「あんまり暗い人とはつきあう気がしない」彼女の眼鏡には敵ったらしい。
まだやれるか、これからでも。
本件がうまく運べば何よりだが、まずは今日の機会だけで幸い。
いい刺激を受けた。