好きな時間に好きな場所で仕事ができる。
勤め人であるダンナにはかなり羨ましいらしい。
定時があって勤務先があるのなんか、いたって普通のことなのだが
そうではない人間が近くにいると目に付くのだろうか。
半月ほど勤めに出てみて、改めて勤め人と自由業者の違いを振り返ってみる。
1.定時
【勤め人】
・フレックス制度でかなり自由の利く会社もあるが、基本的には定時がある。
決まった時間に稼動しうる態勢であることが勤め人の仕事の第一歩?
【自由業者】
・何曜日の何時から何時といった勤務時間の定義はない。
むしろ、決まった休日もない。
2.職場
【勤め人】
・特定の一箇所に固定されているかはともかく、決まっている。
少なくとも当該案件の開始前に通知されているのが普通。
・ただし短期派遣だと必ずしも席は用意してもらえないようだ(今回経験)。
【自由業者】
・決めても決めなくてもよい。
・私の場合だいたい自宅で作業しているが、公私の境界線としての仕事場所は欲しいかも。
3.求められる「仕事」
【勤め人】
・関連業務全体の流れを見通した働き。事務方だと特にスタンドプレーは好まれない。
・他人(特に前工程)の尻拭い。自分の本来の持分に手をつけられなくなることもざらにある。
・時間と「手」を業務のために確保すること。場合によっては業務ならぬ特定の人のためであることも。
・無駄に時間をかけないこと。
【自由業者】
・自分の持分を完結すること。
・問い合わせには全て自分の責任において回答すること。
・コンディションを整えておくこと。体調を崩しながらだらだら働いても効果は出ない。
・商談から納品まで、関連業務の全て。
4.我慢のしどころ
【勤め人】
・人間関係
・強制的な割り込み。担当業務の進捗は悪くなるが、実はツケは回せる。
【自由業者】
・仕事の波。あるときは大量にあるが、断って減らしてよいものかは判断が分かれるところ。
・不条理に感じるクレーム。誰も弁護はしてくれない。
・貧しさ(笑)
改めて並べてみてもどこかで見たことのある文句ばかりだが、一番の違いはやはり安定性だろうか。
勤め人は出勤≒勤務=収入の元、だが自由業者は結果=収入の元、である。
商談中にせよ、作業中にせよ、結果の手前でひっくり返されたら何も残らない。
そして、よほど強い立場を築き上げない限り下請≒弱い立場である。
モノを言える立場になるための力になるのは実績のみ。
もちろんそうして死守した結果だったりする実績だけが自分を支えてくれる。
……派遣会社の登録やら採用やらでは余り実績を見ていない気がするのは外れくじでも引いたのだろうか?