むしろ年を取りたい

健保組合の主催する健康診断に行ってきた。
夏に大規模なものがあったのだが、対象年齢から外れていたので見送って今に至る。


今回は提携診療所を訪ねての一般検診で、項目も少なめだった。
月末から特定検診もあるようだが、絶妙な間の悪さでこれも対象外。
いっそ大陸が連休中である今週のほうが好都合ということで某診療所を訪問した。


特に予約が必要でもなかったので、外来患者さんがたに交じって受付。
同じ保険証を出して同じ用紙を渡されている人がいて軽く驚いた。
その用紙に名前と年齢だけ書いて提出すると、すぐ尿検査。
検体を提出してからは少し待たされた。
患者さんの診察が先だったらしく、呼び出されてからの進捗の早いこと。
さっさと胸部X線撮影、座る間もなく体格測定、聴力確認してすぐ視力検査。
採血から数分で問診まで終了、あっという間だった。


しかし私が驚いたのは流れの早さではない。
X線写真以外のデータはメモ用紙に手書きだったこと。
問診で先生に「あれ?君は初めてなの?」と訊かれたこと。
血圧計がいやに年季の入ったアネロイド式だったこと。
サマーセーターすら脱ぐように指示されなかったこと。
手際よく流していただければ結構ではあるのだが、一抹の不安が残る。
決して不信感というほどのものではないが、過去に経験した窮屈さは何だったのかと。
マニュアル化、という言葉が頭をよぎった。
受診するほうもそちらに慣れきってしまっていたということか。

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