一日遅れで祝ってもらう。しかも何故か韓国人に。

何故か仲良くなった韓国人が部屋に遊びに来ることは以前からあった。
しかしわざわざ呼び出されたのは今日が初めてである。
夕方いきなり電話で呼び出されて、何事かと思って出ていったら一緒に食事しようと言われた。
別に用事もないのでついて行ったのが、入ったことのない韓国料理店。
高そうだから入ったことがなかったのだが、実際そう高い料理はなかった。
何より参ったのが、同席者どころか店内の客が全て韓国人だったことである。
「気にするな」とは言われても、回りの会話が全く分からないので気分は悪い。
もし日本人の集団に韓国人が一人で紛れ込んだらやっぱりこんな感覚なんだろうか。
多分そうではなかろう。まがりなりにもお互いここの留学生で中国語をやっているのに、
母国語ばかりで話して他民族を無視するなんてことは、少なくとも私はやっていない。
やや不機嫌になりかけて気づいてもらえたのか、しばらくしてから女の子が話し掛けてきた。
発音はまあいいが語彙は私より少ないらしい。聞いてみると下の級だった。
私を連れ込んだ人いわく、みんな余り喋れるほど中国語が達者でないそうである。
それでもちょっと納得いかない。借り猫ないし拉致された気分だった。
でも祝辞の言える子には口々に祝ってもらえたんだし、おごってもらえたんだからいいか。

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