色々なことがありすぎて混乱気味のところで授業も最後の二回とあいなった。
先生達はドライに試験対策を少々と普通の授業をやっただけ。慣れてはるわ。
かく言う私も何を感じ取った訳ではない。気がついたら二科目とも終っていた感じ。
ただ試験日程を詰めている時そこに参加できない自分がちょっと淋しかっただけ。
午後になっても安穏と感傷に浸っている暇はない。退去手続が済んでいないのだ。
財務室で来週分の家賃を返金してもらうには、一度また別の部署に行かねばならない。
帰国便の時間やら出発の予定やらあれこれ喋らされてそれだけでも疲れた。
また部屋で荷物のつめ直しやら掃除やらをしているところに電話があった。
用件がすんで「晩飯は?」と聞かれ、ふと気づいてみると日が沈んでいる。
忘れてた、とそのまま答えたら、一緒にどうかと誘ってくれた。着いていく。
私の他に二人いたので、寒いこともあり鍋をとることになった。
お品書きには書いてあるのだが三~四人分あるとのことで見たこともなかったのだ。
いわゆる鍋物は「火鍋」というらしく、文字どおりコンロの火にかけながら出してくれる。
つなぎがてら野菜天をとり、ビールを少し飲みながら牛肉鍋の登場を待つ。
山の幸のおでん?つくね状の牛肉にきのこが二種類と野菜が二種類。
薄味ながら結構だしが効いていてよく暖まれた。満足。
もう帰っちゃうんだね、と言われても何故か未だに実感がない。
何で私だけここから消えてしまうんだろう?という疑問が頭を回り続ける。
みんなみんなここにいるのに、何で私だけここにいられないの?