倒れる

先週末あたりから頭が重い。
が、まだ有給にありつけないので半分無理やり出勤。
週明けから咳がひどくなってきたので、
周りにうつすまいと思い通勤途中でマスクを購入。
特に外部からのメールも来ないし、
これといって会社にいる必要性はない。
とりあえず所属部署の昼食会には出たいというだけで
悶々と午前中を過ごしていた。
昼食会と言ってもそんなにたいそうなものではない。
だいたい1人か2人にお弁当を買ってきてもらい、
会議室で約10人がいっしょに食べる毎週の恒例行事である。
上司が経営陣の意向やら商況やらを報告してくれたり、
その他の面々がたまに仕事の中身を披露したりする。
得てして頭の中は「?」で一杯になるのだが、
よくわからないながらに面白いので楽しみにしている。
そこで上司に、ノロウイルス感染の可能性を指摘される。
別に消化不良は起こしていないが、
彼のご家族の症例を聞いていると思い当たる節があるやらないやら。
背筋が寒いのは精神的なものか自信がなくなり、
とっとと早退する決心を固める。
よく分からないので医者に行かねば。
何しろ倒れて寝ている暇はない。
しかし何やかやとしているうち、16時。
乗り換えの便がかなり悪く、最寄り駅に着いた時には17時。
心持ちふらつきながら内科に行く。
一刻も早く薬をもらって帰るぞ、と扉を開けると。
こども子供コドモ。親が少々そして子供。
待合室の様子を見ただけで卒倒しそうになった。
何菌でも培養されてそうなこの空気。
少女よ、泣きたいのは私のほうだ。
待つこと74分、診察50秒。
危うくパセトシンを処方されそうになる。
前回ひどい目にあったペニシリン系の抗生物質。
薬疹が出た、と訴えると「じゃ何なら大丈夫?」
とりあえず覚えているだけ言ってみると、
先生はその中から一種類を選んで処方箋に書いてくれた。
やっと安心して倒れられるぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です