こんな日に限って

全ては自業自得、昨今の言葉で言うところの自己責任なのだが。
日曜に旧友の舞台があったので東京に行ったところ、携帯電話の充電コードを忘れた。
珍しいほど携帯電話を使う日なのは分かっていたというのに。
一緒に見に行く友達と待ち合わせたり、夕方に会食することになった別の友達に時間を確認したり。
あくる月曜日は昔いた職場の人々とお昼をご一緒した。
ふとメールチェックしたところ、新しい取引先から引き合いが入っている。
第一報までは携帯から返信できたが、やはりパソコンでネットにつなぎたい。
食後すぐに空港へ向かい、そそくさとラウンジへ。
手持ちのカードで無料だったのはいいが、返したもらったとたんにそのカードを何故かなくす。
しばらく探したが見つからないので、開き直ってパソコンを立ち上げた。
接続していない間にまとめてあったファイルを依頼主に送信すること数件。
届いていたメールの添付ファイルに目を通し、返信をしたためる。
一部の翻訳にとりかかって間もなく、今度はパソコンの電池が切れた。
さすがにラウンジから電気をもらうのも気が引けるので、再びカードを探しつつゲートへ移動。
往路と違って復路は機内が混雑しており、通路側の席になったのでほどなく寝た。
着陸して携帯の電源を入れ直してみると案の定、電池の残量警告が。
しかもそんなときに限って得意先からも引き合いが入っていた。
息も絶え絶えの携帯からいつになく短い返信を出してお茶を濁す。
家に着いたときにはやはり力尽きていた。
自分もたいがい疲れてはいたのだが、納期の都合もあって休む暇はない。
携帯を充電台に横たえて家の電話からカード会社に謝り、やっと日常に戻ると
しばらくかまってやらなかったのが気に障ったのか、愛鳥にギーギー怒られた。

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