イラスト教室に行ってみた その二

イラスト講座の第二回目。
イメージを言葉で列挙するという意外な課題を与えられた。
お題は春夏秋冬。それぞれの季節からイメージできる好きなものを言葉で列挙していく。
言葉を連想するのぐらい簡単だろうと思っていたが、いざ書き出してみるとなかなか増えない。
それなりに季節感のある生活をしていたつもりだったので我ながら驚いた。
春はツバメ、夏はホトトギス、カモメ、秋は雁、冬はふくら雀……気づいたら鳥ばかり。
無論この他にも色々と出したのだが、「じゃあ好きなものを題材に描いてみようか」と言われ困る。
何故か思いついたものが色彩ではなく音のイメージばかりだったので、どれも描けそうにない。
ツバメの雛に挑戦してみようかと、まずは丸っこいものを画用紙の隅に描いてみた。
描きたいもののイメージが頭にあったからか、意外と形になっている。
しかし手元の色鉛筆では綿毛に塗れる色がない。
まあとりあえず雛に見えればいいかと思って茶色で塗っていると、「単調ではいけない」と指導が。
翼や後頭部に焦げ茶で影を付けてくれたまではよかったが、喉元の緑色はちょっと….。
何だか挿し餌に小松菜の粉末を混ぜたような仕上がりに見えて仕方なかった。
しかしそれを理解してもらえそうな空気でもなかったので、おとなしくスケッチブックを閉じる。
「この色鉛筆は悪い。せめてまともな長さのにしなさい」が唯一のそれらしい指導だった。

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