名残惜しさ

東京の同業者が大阪へ遊びに来るというので、梅田で夕飯をご一緒することに。
元・日本人の素敵なお姉様は背中だけで識別できる姿勢美人。
他国に帰化しているため、「外国」の指す意味が日本だったり欧州だったりして面白かった。
年末に日本を離れるというので、お会いできるのはこれが最後の機会かもしれない。
かと言って特に「これが最後」という緊張感はなかったのだが。


せっかくなので大阪らしいものを、とお好み焼き屋へ。
良くも悪くも繁盛店なので、外で待たずに座れたのはいいが、あまり落ち着ける雰囲気ではなかった。
ともあれ、店員さんが焼き上げるお好み焼きは形からして美しい。
焦げもしない火加減だったのに、意外と早く焼けて少し驚いた。
その間、決してお喋りに夢中だったというわけでもないのだ。
初対面の時に感じていたよりも更に控えめな方のようで、向き合ってみると意外にも無口。
あまり女性と話している感じがしなかった。
食べ終わるか否かぐらいの間合いで店員さんが伝票とお冷やをあらために来た。
退出を促されていると強く感じたので、おとなしく離席して精算。


予定のイベントまで時間がまだあるようなので、地下街へ移動してお茶することに。
仕事の受け方やら量やらの話も多少は聞いたものの、主眼はやはり転居を伴う国際移動。
引っ越し荷物が船便だからゆっくりだとか、搬入先が実は未定だとか。
ビザは要らないが住民登録は要るとか。
全く経験も心当たりもない話ばかりだったので、何から何まで新鮮だった。
そこから先はある意味お決まりの、「ついったーと私」。
仲間のつながりかたが面白いよね、いざ会うと名残惜しくて引きずるんだよねといったところ。
引きずるあまり5次会だとか終電だとか、端から見ていても笑ってしまう。
…などと話していて店を出たら、向かいのシャッターが降りている。人のことは言えない。

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