薄情者の孤独

母から「もう心配ないから気にせず暮らして」とだめ押しされた。
納得できる材料も一応あるので、実家を気にかけつつも日常に戻ろうとは思っている。
仕事が来れば処理するし、手離れすれば本を読んで過ごす。
ここまでは通常どおり。
いかんせん、自分だけではどうしようもないことが意外なところにもあった。
ついったーに戻れない。
技術的には接続できるが、参加できる場も話題もないのだ。
災害情報やそれにまつわる意見ばかりで見える世界の七割ほどが埋まっており、
他愛もない普通のつぶやきができそうにない。
優しい人を更に傷つけるのも、義憤に満ちている人を刺激してしまうのも御免だ。
結局、いつも数分で見るに堪えなくなり画面を閉じてしまっている。
しかし寂しい。
さぞや身勝手で不謹慎なのだろうとは思うが、寂しいものは寂しい。
こういう時こそ、利害のない普通の人と会話したいのだが。
気にしてばかりで何もできない卑小な自分に嫌気が差しつつある。

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