下請け稼業と家族商売

珍しい電話をもらった。
「下請け専業の翻訳会社なんですが、一緒にお仕事しませんか?」というもの。
請けそびれた案件の発注元翻訳会社から紹介されたのだという。
普通は登録翻訳者募集の場合、応募者がメールで履歴書等を送付する運びになっている。
ところがこの会社、社長が電話してきて副社長に代わってハイ完了だったのだ。


驚いたのはそれだけではない。
・人間関係にこだわる
 社長の自己紹介からして「?」だった。
 「細く長く付き合う気しかないんです」と言われても当惑するばかりだ。
・基本報酬が他社の半額
 実は下請け専業の他社にも登録しているのだが、そこより更に安かった。
 最近の受注事情で値下げせざるを得なかったからと云って、支払額4割引とは。
・関係者がみんな同姓
 こういうのを家族経営と言うのだろうか。
 我が家では互いの仕事に全く手を出さないので好対照かもしれない。


まずは実際の仕事を請けてみないと取引先としてどうなのかは判断しかねる。
従来の取引先にも人間関係にもなかった種別の人々なことは確かだが。
それを理由に取引を始めないというのも勿体ない気がして条件を提示してみた。
正直、気は重い。
厭な予感が的中しないことを祈る。

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