伝えるのに必要なこと

はやぶさカプセル巡回展を見てきた。
博物館や水族館には長居する性分ながら、滞在時間たったの19分。
見ることしかできなかった。


見学も見物もできたとは言い難い。
決められた動線を歩き、遠巻きに眺めるだけだった。
1メートルも離れて眺めては実物もレプリカもない。
うっかり弱い眼鏡で行ってしまった私も悪いのだが、一部展示物は見えもしなかった。


撮影禁止は分かるが、立ち止まりも禁止。
混雑時ならまだしも、整理券で入館者数を限ったうえでの禁止だ。
誘致事務局とおぼしきスタッフが観客の倍ほども並ぶ中、ほぼ無言で通路を歩く。
解説ビデオが流れているので無言のほうが好都合ではあったろうと思うが。


はやぶさカプセル実物を目にしたという感動は残念ながら味わえなかった。
視力と光の加減もさることながら、展示品がただ置いてあるだけだったからかと思う。
場所の都合もあり難しかったのだろうが、展示品と対応する解説が見あたらない。
実物は実物、レプリカはレプリカ、年表は年表とただ置かれているだけだった。
己の不勉強を転嫁するようではあるが、用語に注のないパネルは見ても分からない。
解説できるスタッフを置けとまでは望まないが、補足資料ぐらいは欲しいところ。
貴重品を預かって展示している現地スタッフには非がないと思う。
JAXAなり文科省なりがもう一声、素人運営に優しい素材を用意できなかったか。

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