はじめまして、のはず

前から気になっていた人と「はじめまして」してきた。
思っていたとおり優しく、大人で、かわいらしい人だった。


ついったー経由の縁ではあるが、さほどやりとりをしたことはない。
人づてに声を掛けた時は「何で私が?」と思ったそうだ。
それでもありがたいことに興味を持ってくれて、こうして時間を割いてくれた。
他人への言及が少なくいつも抑えた調子でつぶやいている人なのだが、
実際に会って話してみると理由は簡単に分かった。
それは言葉にならないから。
しかしそうして「表に出ていない」だけで、見ていないわけでもない。
聞いてみると、やはり深くて少し遠い言葉が返ってきた。
この人もまた、視野と価値観の一部を共有している。
そしてまた、それが一部に過ぎないことも互いに承知している。
何とも快適な距離感だった。
恐らく、距離感覚を共有できているのだろうと思う。
ありきたりの自己紹介はせず、かといってさほど重い話もしなかった。
不思議なほど自然に、友人と交わすような近況やら日々のつれづれやらが出ては流れた。
目上の人を相手に不遜ではなかろうかとどこかで冷や冷やしつつも。
事象の切り取り方を気に入ってくれているらしく、「あるある」より「それそれ」が多かった。
普段も意外とそんな調子で私のつぶやきを見ているとのこと。
日が傾いて席を立つ時「他の人とこんな話はしなかった」と言われ少しくすぐったかった。

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