唯一最大の失点

今回の帰省は2泊3日で少し慌ただしかったものの、ほぼ全て順調に運んだ。
特急指定席の手配も前後の乗り継ぎがよく旅程としては優秀。
しかし最後の最後、特急に荷物を忘れるという失態を侵してしまった。


貴重品やら身の回り品やら一式が入ったままの鞄を座席の下に置いたまま下車。
気づいたのは乗り継ぎの電車がホームを出てからだった。
急いで折り返し、乗換改札の駅員に事情を説明。
幸い乗ってきた電車がちょうど清掃点検中で、ホームの事務所に行くよう指示された。
しかし肝心の事務所に行けども無人。
忘れ物センターなる番号に電話しようか迷っていたところで清掃作業員を見つけた。
もしやと思って各人の手元を見ていると、2人目が私の鞄を持っている。
「そのバッグを落とした本人なんですが」と声を掛けると、その人は駅員をつかまえてくれた。
「中身はご記憶ですか?」と聞かれ、A5のクリアファイルと言ったところで確認完了。
そんなものを持ち歩いている人は珍しいからなのか、すんなり返してくれた。
財布が無事であれば、その中の免許証で確認できるのにとは思っていたのだが。
ありがたいことに全くの無事だった模様。


何故そんなものを忘れてしまったのかというと、思い当たる節は複数ある。
・肩には既にPC鞄を提げており、手ぶらではなかった
・車内の暖房が効きすぎていたのと寝不足で頭が動いていなかった
・切符や携帯電話などすぐ使うものは出していたので気づかなかった
とまあお粗末な事態ではあるのだが、ふとやや恐ろしいことに気づいた。
「貴重品一式」が手元になくとも帰宅でき、仕事さえできてしまう状態だったのだ。
携帯電話を持っているのでよそからの連絡もつくし、電車にも乗れる。
当座の現金がなくてもSuicaで凌ぐことさえできてしまうのである。
便利でありがたいことなのかもしれないが、何だか不気味で空恐ろしいものに感じた。

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