暖房需要

この街、この家が実感としてどれほど寒くなるのか、まだ分からない。
北向きの部屋に限って何故か室外機置場がないので、暖房器具を検討することになった。
近所にはホームセンターや家電量販店がないため、数駅先の街へ。


現住居には各室にガス栓がしつらえてある。
効率も経済性もいいと勧める人があったので、まずはガスファンヒーターを物色した。
量販店2店での底値は同じ。近所のスーパーより2割ほど安い。
とは言え期待したほどの選択肢がなかったので購入の即断はしなかった。
部屋の広さやら可燃物の分布やらを次々と考慮すると、足暖器で事足りる気もする。
しかしそれでは手指が冷えるということで、横道ながら手袋を見て回った。
私が愛用している指なし手袋の類はハンドウォーマーと称されるらしい。
(手袋というよりセーターの袖に親指用の横穴が空いたような代物ではあるが)
もしくはマニマニ?初めて見る商品名に目をこする。
ああでもないこうでもないと何店舗か見て、手に取ったのは100円均一の半指手袋。
指先が出ていないといまいち不自由なのだそうだ。まあ気持ちは分かるが。


最近は袖を長く作ってあるニットやカットソーが増えてきてありがたい。
標準より些か腕が長いため、旧来の服ではどうしても手首が露出しがちなのだ。
カイロを手首に巻いて保温するという代物をもらって初めてそこに気づいた。
血管が表皮の近くを通っている箇所こそ保温する価値がある。
前述の手袋を使い出してから、手がかじかんで止まる事態には陥らなくなった。
冷え性も意外とある程度はこうした小さな工夫で凌げるものかもしれない。

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