セレブな食卓

従姉宅でお昼をご馳走になってきた。
それはそれはご馳走だった。
食材から手間暇、品数に至るまでほぼ完全無欠。


手ぶらで押しかけるわけにも行かないので菓子折と自家製ジャムを持参した。
正しくはレモンのマーマレードである。
中盤で「早速これを頂いてみようか」とそのジャムをグラスに盛って出してくれた。
瓶に直接スプーンを入れてしまう我が家とはそこからして大違いだ。
「立派になってる」と制作者である家人が目を輝かせる。
軽くトーストしたパンに塗るだけでなく、彼女はレバーパテや生ハムにも載せていた。
「酸味がちゃんと利いてるからこういうのにも合うわ」と我々にも勧める。
そういう食べ方があるのかと驚きつつ真似てみると、確かに調和していた。
「そうだ、デザートまでのつなぎに」と席を立った彼女が出してくれたのがこちら。
IMAG0141.jpg
薄切りのパンにクリームチーズを塗りそのジャムを載せたもの、である。
言葉にしてしまうと簡単で恐縮なのだが、家人は思わず写真を撮るほど感動していた。
(いちいち撮るのは失礼かと思い自粛していたため他の写真はない)
食材もさることながら、さっとそういう組み合わせが出てくる引き出しに憧れる。
自分が持てるものを還元して他者を喜ばせる引き出し。
正直なところ、彼らの暮らしぶりには追いつける気がしない。
しかし憧れているのは物質的な豊かさでなく、そういう側面なのだと改めて思った。
確か10年前「贅沢の味を知るのは30代後半からで十分」と諭されたが…。
この辺りにもまだまだ学ぶべきことがありそうだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です