むずがゆい本

某カリスマが書いたという美容体操の本を読んだ。
中傷になりかねないので書名などは伏せておく。
やはり借りる前にひととおり目を通しておくべきなのだろうか。


日常的にできる体操を通してきれいに幸せになりましょう、という趣旨の本である。
本題からして女性向けの内容なのだが、私は対象読者に含まれていないようだった。
フルカラーのほんわかしたイラストとエッセイマンガが内容のほぼ4割。
得たい情報が示されているページはその半量もなかった。
挙げ句、イラストがかわいらしいのはともかく説明図として適切でない。
関節が曲がっているのか伸びているのか分からないのだ。
「日常的にできる体操」の情報を求めて手に取った私には全くの期待はずれだった。
「きれいに幸せになりましょう」という本なのだから、まあ間違いではないのだろう。
いかんせん、著者がいかほど幸せになったのかを得々と説かれても勉強にならない。
ああ、これは共感を呼び込む仕掛けなのね、と遠くで思ったのがいいところだ。
確かに述語は「幸せになりましょう」で合っている。
イメージトレーニングなるものから継続する意志を引き出す試み、には見えない。
まるでどこかの誇大広告だ。
決して「幸せになりましょう」を否定する気はないのだが、反発を覚えてしまう。
あとがき程度の紙幅では足りなかったのか。
紹介されている体操そのものは興味深いだけに、却って残念だ。


こんな私でも幸せになれるものでしょうかね。

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