珍妙な新人

共訳者としての参加ながら、自分の名を載せた本が世に出た。
『人民元―国際化への挑戦』
題名のとおり、人民元が主役の経済書である。


何しろ出版ものは初めてで実績がないため、奥付に書けるものがない。
しかも実務翻訳の実績は守秘義務もろもろで迂闊に表に出せない。
我ながら、何だこいつ。
初めの一歩がもどかしいのは実務翻訳を始めたときとも重なる。
監訳が付く、編集からの質問が来るなど、初めて味わう経験ばかりだった。
経済新聞の翻訳は1年弱やっていたが、そういう問題ではない。
自分が出来ることの小ささ(または大きさ)、「仕事」の流れを再認識した次第。
珍しくなさすぎる名前がこんなところでまた活躍。
同姓同名の(無関係な著作物の)著作権者が少なくとも2人いるのだそうだ。
「取次が識別のため生年月日を質問してきた」と電話をもらって笑ってしまった。
勤務先に同姓同名が3人いたこともあるので、さほど驚きではないが。
惜しむらくは父の存命中に発刊が間に合わなかったこと。
百箇日に仏壇へ供えてきた。

“珍妙な新人” への2件の返信

  1. ありがとうございます。
    名より実を取りまして(アマゾンのアカウントないものですから)楽天のリンクにしましたが、体裁を考えて張り直しを検討します。

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