好きだった場所

数年ぶりに訪れた神戸花鳥園は静かだった。
入園して数分は長閑に感じたが、見ているうちにむしろ寂しく。
気づいてみると、うるさいものが減っていたのだった。


睡蓮池を眺めていると、明るい声の園内放送が。
アルパカの散歩イベントとやらの案内だった。
居合わせた観客達が花道を作るように分かれアルパカのお成り。
DSC_0117.JPG
一人が一頭を牽いてすたすたと歩いていった。
携帯カメラで撮れないほど早いわけではないが、特にふれあいはない。
復路で数人が記念撮影を頼んだところ「まだ練習中で」。
バードショウの場所はだいぶ拡張されていた。
あれだけ長椅子があれば50人ぐらいは一度に掛けられるだろうか。
出演する鳥達は舞台裏から客席を挟んで反対側の壁際に移されていた。
昼寝中のようだったが梟だけに心配はない。
…見物客があまりいないので寝やすかったのだろう。
水鳥池では島が拡張されペリカンが増員された模様。
DSC_0119.JPG
しかしやけに静かだなと思ったら、孔雀がいない。
おやつ目がけ無理に手に乗って来ていた銀鶏もいなかった。
孔雀の咆哮はかなり響くので、なくなると気の抜けた感じがする。
おやつは歩いている鳥に与えず水に投げる旨の注意書があった。
安全管理上、気の強い連中は撤退となったのだろうか。
ふれあいコーナーのオオハシとサイチョウは健在のようだった。
オウギバトも歩いてはいるが特に干渉してこない。
そして新顔はマーラとカピバラ。
DSC_0128.JPG
DSC_0129.JPG
当然かもしれないがどちらも鳴かない。
マーラが人々に撫でられているのをよそに、カピバラ達は「いい湯だな」状態。
おとなしいから安心してふれあえる、という設計かと感じた。
にぎわいがない。
インコとオウムの温室は追加料金300円。
最初に大匙1杯ほどの雑穀を掌に載せて入室するため結構モテる。
DSC_0135.JPG
ウロコインコとオカメインコが延べ10羽ほど来ただろうか。
雑穀が切れたらガチャガチャ式の自販機で追加購入。
自販機に張り付いて待機するモモイロインコなどもいた。
かつて複数いた気がするコガネメキシコが何故か1羽。
写真では3羽のはずだったが、控えのほうにも見当たらない。
まあインコ類は花鳥園グループ内で異動があるようだが。
コザクラインコのミント君は神戸花鳥園生まれとのこと。
が、家族どころか他のコザクラがいない。
勝手な感想ながら、何か腑に落ちなかった。
平日の午前中だから空いているのだろうとは理解しつつも。
大きな団体が入らなかったのか、全体に人が少なかった。
だから余計に静かだったのかもしれない。

“好きだった場所” への2件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です