やらかしてしまった。
捨て台詞を吐いて事態が打開できたことなどないのに、困ったものだ。
救いは業務上にも生活上にも実害のないことか。
考えてみれば、ちっぽけな正義感で居場所を失うのは「歴史の繰り返し」だ。
今に始まったことではない。
ある種の失敗は認めるものの、後悔やそれに類する反省の念はない。
とは言え達成感もないので差し引きは損しているような気はするが。
ともすると自分を卑下しがちなのだが、軽んじてはならないのだと確信した。
曲がりなりにも歩いてきた足下の道はないがしろにはできない。
他の人はいざしらず、ただ、自分に誠実であるために。
正論が必ずしも建前でないように、偽悪と本音は違う。
自分を下げてもいいのは、相対的に上げたい存在と向き合っているときだけだ。
そんな考えも飽くまで一個人の主観。他の人に押しつけたくはない。
そうしてまた、ぽつんと独りに戻るとしても。
今度は納得している。