学習してくれる辞書

このところ、日本語入力の効率を改めて考えるようになった。
入力の所要時間は少なくて済んでいるほうだろうが、これといって工夫はしていない。
扱う文書の幅が広いこともあり、変換機能の類はほぼ頼らずに来た。
予測変換や自動学習はおろか、連文節変換すら滅多にしない。
端末を持ち替えても入力速度が落ちない利点はあるが、疲れるということに気づいた。
業務用環境に手を入れたら、あるいは効率が上がり楽になるかもしれない。
模索を始めたところに折良くATOKの特価情報メールが来た。


購入したのは「ATOK 2012 for Windows オールインワンパック AAA優待版」である。
新機能や性能向上よりも、「角川類語新辞典」などの追加辞書が魅力だった。
これまでも明鏡国語辞典などは使ってきたので、便利さは分かっているつもりだ。
変換するだけの手間暇で意味まで確認できるのはありがたい。
そこでもう一声、類語辞典や「広辞苑」が欲しいとは思っていたのだ。
最新版ATOK専用追加辞書とのことなので、主客転倒ぐらいの気分で購入に至る。
届いた製品を一式インストールしたところで、ふと新機能が目に入った。
1206ATOK01.jpg
エクスプローラーの右クリックメニューに「ATOKで学習する」という項目が増えている。
試しにそのまま実行しても何も起きないので、説明書を開いてみた。
文書学習ツールなる機能で、既存のファイルから頻出単語を学習してくれるらしい。
1206ATOK00.jpg
Word2003までのファイルは学習対象なので、フォルダごと指定して一括処理。
一度に1574件は多すぎたのか、処理には小一時間かかった。
結果、「文書学習ツール辞書」に追加された単語は1万件。
あまりにもきりのいい数字なので、残りは処理されなかったということかもしれない。
1206ATOK03.jpg
よく見ると中国語も抽出されている。
また、読み仮名は自動で割り当てられるものらしく一概に正しくない。
1206ATOK04.jpg
不要なものを消して間違っているところを直す手間はかかるが、役には立ちそうだ。
…ただし、中国語ファイルは処理させない前提で。

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