たい焼 たこ焼 「ゝ神-TENJIN-」

店名のとおり、たこ焼きも扱っている。小倉130円也。
110708_01.jpg
いわゆる天然ものだが、保温ケースに入っていた。
110708_02.jpg
太った鯛のように丸いのだが写真で伝わるだろうか。
生地は薄皮タイプだが、保温時間が長かったのか内面はしんなり。
香ばしい風味は充分に残っていた。
110708_03.jpg
あんは甘く、ほくほく、ぎっしり。喉が渇いた。
ぎっしり詰まっているという表現がこれほどしっくりくる一匹もない。

ちか八

煎餅など他の和菓子も扱っている業態。小倉あん130円也。
110704_01.JPG
恵比寿様焼きなるもののほうが有名らしいが、敢えて鯛焼きしか買わない。
110704_02.jpg
ふっくら分厚く庶民的な感じ。
110704_03.JPG
ふかふか好みの人にはたまらないだろうとは思いつつ、自分は薄皮派であることに気づく。
あんは正直あまり存在が感じられない。

いろいろはんぶんこ

昼前から大切な人に会ってきた。
親友と称しても失礼ではなかろうが、彼女に言わせると「兄弟」(姉妹ではない)。
予定が詰まっていて多忙だと言いながら、手みやげまで用意してくれていた。
席に着いてから料理が出てくるまで時間があったので、冒頭から物々交換の勢いに。
彼女が赤い鯛焼き、私が白い鯛焼きをとったので、半分こしてしっぽ部分を交換。
示し合わせたかのように作業が順調で、互いに噴き出してしまった。


対面こそ半年ぶりだが、日頃から会話があるので近況報告は特になし。
その行間にあったような、文字にはならないようなところが主な話題だった。
文字にできるほどまとまっていなかったこと、敢えて指摘するまでもないようなこと。
聞いているこちらがこわばるような深刻な事態でも笑いながら流してしまう。
笑いながら流すことに意味があるのは分かっているので、ところどころ一緒に笑った。
とは言え、いちいち文脈を考えて調子を合わせていたわけではない。
お互いに間合いが読めるので、特に意識せずともそうなるのだ。
世代も生活環境もまるで違うのに、何とも不思議なほど、馬が合う。
初めて耳にする話題でも、相づちは「やっぱりね」になってしまってばかりだった。
その状況でこの人だったらこうするだろう、というのがまず想定から外れないのだ。
「そういう性分だからねぇ」と笑いあうことしきり。
悲しい話もいくつか聞いたが、意外と涙は流れなかった。
そうでしたか、そうですね、と頷くことしかできなかったが、それで充分だとも分かっていた。
つまりはそういう間柄なのだ。
彼女に言わせると、私は自己評価が低すぎる。また笑いながら叱られた。
そこだけは意見が合わずとも譲れないそうだ。
買いかぶってくれても何も出ないよ、と私は本気で思っているのだが。
他の人には下にも置かない扱いをされると窮屈で仕方ないのに、ここでは苦笑止まり。
彼女の説得力が秀逸なのか、私が勢いに呑まれているのか。
いずれにせよ楽しいのでよしとする。
「ご近所だったらもっとおしゃべりできるのにね」
「仕事になりませんって」
「そりゃそうだわ、ならないならない」
だいたいそんなことを言い始めると席を立つ時間。
励まそうと思っていたのが、逆に元気をもらいすぎてしまったかもしれない。

分かる痛み

横浜中華街で旧友と会ってきた。
同郷と称するには些か遠い、彼女の実家は避難区域内。
その辺りの状況を聞くとはなしに聞き、語るでもなく話してもらった。

友人本人は関東にいて無事だったが、彼女のお母さんの話。
3月11日は何も知らされず、翌朝6時に突然バスで「説明会」に連れて行かれた。
まだ辺りが暗いうちだったので、地震やら津波やらの爪痕も目にせず知らぬまま。
急な移動指示だったので着替えも持たず、戸締まりも確かめず行ったらそこで4泊。
避難先も決して環境が整っているわけではなく、情報源は音質の悪いラジオのみだった。
漸く状況が見えてきた時点で、ぼちぼち各人が身内を頼って離散。
車を出せる人に便乗させてもらい、お母さんはそこを離れたそうだ。
それ以来、その家には帰れていないという。
当然、預金通帳も印鑑も家にあるままだ。

なりゆき、着の身着のままやってきた親を友人が迎え入れることに。
手持ちの服を譲ったり、新しく買い足したり、世話を焼くのも大変だったようだ。
何しろお母さんの精神状態が人災のせいでパニックになっている。
パソコンやら携帯やらで目を離すと不安で騒いでしまうらしく、
文字通り目を離せない日々が2ヶ月ほど続いたという。
「やっと一人で留守番させられるようになったけど」と彼女は紫煙を吐いた。
地銀のキャッシュカードは7-11でも使えるのだが、「教えても理解できない世代」。
同郷の人々が新宿の支店に押しかけるため、混雑で本人確認すらままならない。
本店に問い合わせる事情もあって処理が何日もかかっていたそうだ。

一人でいると不安で仕方ないのに、身内にも会いたがらないという。
賠償金の類が「もらえるんでしょ」「もらえるんだってねぇ」の一言に傷ついてとのこと。
実情としては手続き関係も周知されていないし、連絡が来ても煩雑なのだそうだ。
生活支援物資を受け取るためにFAXを送信せよと言われても避難民の誰ができるのよ、と。
事故から3ヶ月も経った今頃、茶碗1個タオル1枚を配られてどうせよと。
しかし一部のみ受領したり辞退したりすることはできないそうだ。
「役場だって大変なのは分かるからねぇ」責められないよ、と苦笑いする。
一方で、そうした支援物資に嫉妬する人もいるのは事実で、それも分かるから責められないと。
派遣の工場労働者なんぞ失業しても手当なしだから「それはそれで分かる」。
上記の「もらえるんでしょ」も悪意は全くないので「それはそれで分かる」。
しかし、悪意がなくとも言われる方は傷つくのだ。
取りに戻れないお気に入りの服、「新しくなっていいじゃないの」と心から思えるか?と。
内外の事情を知っている人も汲める人も少ないからね、と次のタバコに火を付ける。
「大事なモノがあるってのも、こうなっちゃうとよしあしっていうか分からないよね」
多くの人がそれぞれの立場でそれなりに悩み、苦しんでいる。
なまじどの立場も分かってしまうと、いたたまれない気分になるのも無理からぬ話。
実は私自身、彼女にかけるべき言葉が見つからなくて今まで不義理していた。
この文脈だと余計に卑怯で申し訳ないが、と言うと「そんなもん、それでいいんだよ」と。
そんなものかもしれない。

“分かる痛み” の続きを読む

島根中村屋 元祖ちっちゃい鯛焼

にほんばし島根館の軒先で営業。いろいろ12個400円也。
110703_01.JPG
種類はランダムに混ぜられている。粒あん、カスタード、チョコ。
110703_02.jpg
名前のとおり小さいため、主体は生地のふわふわ感。
店頭の能書きによると、こだわりの卵と牛乳を島根から取り寄せているらしい。
110703_03.JPG
…これは鯛焼きと言うより人形焼きか。

翻訳学習セミナー

中日翻訳のセミナーがあると紹介を受け、得がたい機会なので参加してみた。
とある通信講座のスクーリングという位置づけながら、何故か部外者も聴講可能。
半年の講座を振り返り、ありがちな誤訳を原因から解説という話だったようだ。

原文の理解力
単語の意味/文法構造/文章の趣旨/背景事情
・同じ表現でも文章の趣旨/背景事情によって意味(=訳語)は変わる。
【前提と先入観の誤解に注意】
・文法成分「把」はすぐ目的語を取る構造であることに注意
・「政府官員」は官僚≠公務員。辞書を引くこと。
・外国から来た人≠外国人。中国の国情(背景)による。
・背景に見える表現を訳語として差し込む手法もあり。
→文脈における意味、文章全体の主張に照らしてどう訳すべきか?

訳文の表現力→日本語としていい(→自然な、通りのいい)表現
・原文の漢字を全て訳文に盛り込むと堅い/くどい→言い換え表現は?文全体の意味は?
(ここでも文の成立背景を考慮する)
・漢字に囚われないで日本語を考える
・「彼ら」に女性が含まれる場合もある(文脈による)
・日本語としての語順を優先する(原文を引きずらない)
 数量表現が文頭に来るのは中国語の性質によるもの
→いい訳語は日本語の辞書で引いてみた時しっくりくる
・未経~の訳に「いまだ」は不要

語彙と語感
・新しい単語を見かけた時すぐ連想検索する
・80後は80年代生まれ(90後、もあり)
・「警察」=警察官(人を指す、組織ではない)
・外国/外国語由来の言葉は原語で検索してみる
・固有名詞の扱いに注意。日本の団体には「日本」と添え書きされている場合あり
・『ビジネスマンの英語』村松増美・小松達也
 「記憶力が衰えるのに反比例して判断力は増す」→ゆえに単語ではなくフレーズを覚える

語感の違い
・医者に相談する/医師に相談する
・「いそしむ」には自分を高める意味合いがある(c)金田一春彦

・日本語の見出しは体言止めが多い
・中国語の代名詞、副詞、接続詞、方位詞は誤解を招かない限り削る
「あなた」は訳出しない(→日本語では発しない)ほうが無難

中国人の日本語学習(受講生の体験談)
・体育会系、体で覚える感覚の取り組み→日本人は頭で考える
・使える会話を重視、言葉を口から出す感覚をたたき込む
・教科書を暗唱-暗唱の時間がある-できるまで残らせる
・中1で文字と発音、高2まで文型と会話、高3で天声人語→卒業時に日検1級
・中国人は言語習得に壁がない←多彩な方言が混在する環境
・自動詞と他動詞の扱いを教えるのが困難だった
「誤解が解く(←解ける)」「交流を進みたい(←進めたい)」
・自然な日本語には子音しかない音節もある。「とりあつかい」の「つ」、「かたな」の「か」など。

“翻訳学習セミナー” の続きを読む

食卓いっぱいの「あるある」

中日翻訳のセミナーがあるよ、と声をかけてくれた人は静岡在住の同業者。
お互い折角はるばるやって来るのだから、お昼でもご一緒しようかということに。
上等な鰻重をつついたはいいが、週末だからか店が混雑してきたので早々に場所を移した。
セミナー会場の場所を確かめて、その近くのカフェで話し込むこと小一時間。
日常生活をどうしているのか、仕事はどんなものが多いのか、話題は尽きない。
何でも屋で専門性が薄かったり、中華企業に値切られたり、やはり似たような体験をしていた。
具体的な数値はあまりに哀れなので日記に綴るのも憚られるが、相場の話も。
その後のセミナー内容とも合わせ、おおよそ自分の路線で間違っていないと確認できた。


セミナー後に会ってくれたのは、英日/日英のこれまた「何でも屋」さん。
何でも屋の悩みは取扱い言語に関係ないので、あまり「私の場合は」という話にならなかった。
手みやげは悪戯半分で西日本版のカップ麺。大笑いして喜んでくれた。
「この前はありがとう、お礼にこっちのお菓子を」とこじゃれた焼き菓子を頂き、恥ずかしくなる。
野菜を主役に据えた食べ放題の店だったのだが、制限時間になっても追い出されなかった。
追い出されたらお茶しに行こうかとも話していたものの、結果として不要に。
共通の仲間を含めた近況がやはり話題の中心だった。
前に遊んだのがすごく昔みたいだね、という感覚も共有。
実際は去年の9月と12月なので、それほど時間は経っていないのだが。
性質上どうしても孤独な仕事だけに、こうして仲間がいるのはやはりありがたい。
それこそ言語も違うので、直接の利害が生じることはないのだが。
「私ってばこんな性格だから」で共通点が見つかったのは正直かなり意外だった。
共通点があるからこそ、話していて楽しいし、いくらでも盛り上がるのだろうが。
敬愛する先輩の一人なので、嬉しいような気恥ずかしいような。
外が涼しいので一つ先の駅まで歩き、今度は関西に来てくださいよと笑いあって解散。
きっとまた、どちらがどちらを訪ねても、たっぷり楽しめるだろうと思う。

銀座たい焼 櫻家

八重洲のキラピカ通り店。薄皮あんこ170円也。
ここは厚皮なるものが名物のようだが、栗入りなので今回は回避した。
11070202_01.JPG
大きさの違う複数の焼き型が並ぶ。
11070202_02.JPG
焼き上がり、ハネ部分をはさみで切り落としてから提供しているようだ。
11070202_03.JPG
薄皮とことさらに強調する薄さではない。むしろ噛むとあんこにめり込む。
あんこは甘みあっさり、食感さらさら。

たい焼き鉄次

東京駅にある大丸の地下一階。160円也。
11070201_01.JPG
ほぼ全自動で製造されており、まさに養殖品。
11070201_02.jpg
輪郭が鯛の形をしていない。レリーフとでも言うのだろうか。
11070201_03.JPG
生地が薄いせいかあんこの熱さが強調されて感じた。
甘さあっさり、食感ほくほくで、やや粒が少ない。

贅沢ごっこ

国内線プレミアムクラスとやらに乗ってみた。
株主優待券を使ったので、支払金額は普通運賃より安いぐらいなのだが。
結論、拒絶するほどではないが二度と乗らないであろう。
数千円を付加するほどの価値は感じられなかった。


・座席
 最大の価値はここにある。椅子の幅が広く、座った両側に拳一つ分を超える余裕があった。
 いかんせん、大阪-東京便のような短距離では存分に味わうほどの時間はない。
 レッグレストなるものもあるのだが、やはり使える時間が短い。
 おまけのスリッパ(靴べら付き)はふかふかして好感が持てる。


・優先搭乗
 早朝の空いている便だったのでありがたみが感じられなかった。
 むしろ先に座っていると、プレミアム席でない人々が膝を跨いでいく。
 窓側の席を取ればよかったのだろうが。
 降りる時も優先して通してくれるはずなのだが、はずなだけだった。
 プレミアム席には3人しかいなかったのに、戸口には10人以上が詰めかけていたのだ。


・食事
 なんのことはない和風弁当だった。
obento.jpg
 普通席でも1800円で食べられるそうだが、これに額面分の価値は認めがたい。
 好きな飲み物を選ばせてくれるようだが、メニュー冊子はなかった。
 食後にも飲み物を勧めてもらえたが、短時間でそう何杯もぐびぐびとは…。


・その他
 羽田や伊丹を出る便なら専用ラウンジの利用権もあるらしい。
 あいにく神戸発だったので普通のカード会員用ラウンジを利用した。
 別にこっちでいいやと思ってしまったのは負け惜しみかもしれないが。


慣れないことをするものではない、といったところだろうか。
思ったほど贅沢感を味わえず、肩身の狭さもなかった。
高いサービスを購入しても、中身の安さはそうそう拭えないのかもしれない。
次の便からは、おとなしく普通席に戻ることにする。