勉強が終わって手持ちぶさただったので三号楼の知りあいの部屋に喋りに行った。
現地のパソコンを買いに行きたいと言うのだがどこにいつ出かけようかを相談でもしようかと。
折良く彼は出かける寸前で、家電売場の広いスーパーに行こうとしているという。
もう一人と一緒に行くと言うので十分後に待ち合わせということになり、一旦お開き。
先に彼の知りあいの商社マンの所に寄るがいいかと聞かれた。異論はない。
企業から派遣されてきている社会人留学生の暮しとやらも覗いてみたかったし、
実は今クラスが同じなので私も知っている人なのだ。
五階まで階段しかないというのが意外だったが、中はビジネスホテルのようなものだった。
違うのは台所の流し施設がちゃんとついていることぐらいである。
飲物と何故かおでんを出してくれたので一同つつきながら一服。
そろそろ行こうかと言った時には既に数時間が経っていた。
問題のスーパーに着く。日本で言うダイエーぐらいの規模で割と立派なところだ。
二階と三階が家電品売場だというので三階まで登ってみる。妙に広い。
しかし行けども行けどもパソコンはない。売場の人に聞いてみると「ここにはないよ」。
誰だ!三階で扱ってるなんて嘘を教えた店員は!…..しかも二階にもなかった。
止む無く捜索を断念、学校前の通りに戻って夕食。おごってもらえた。
何故か食後から遊ぼうということになって、再び「南苑専家楼」へ移動。
最初いたもう一人が抜けてしまったので代わりに私の知らない顔触れが入った。
四人で「大富豪」。万年貧民。まぁ遊びがてらの雑談が楽しかったからいいとする。
寮に帰りついた時、校門は閉ざされていた。開けてもらって門番に頭を下げる。
何度も続くと警告を受けるそうで、台帳に署名させられた。