鳥好きと楽しむ花鳥園(前編)

掛川花鳥園に行ったのは何度目だろうか。
前回までと明らかに違うのは、同行者の顔ぶれ。
総勢20人弱の大所帯でありながら、面識があるのは1人だけだった。
間接的なものも含め、ついったーで呼びかけて集まった面々なのである。
共通点は、鳥好きを自覚しているところ。


きっかけは、主催者(幹事)?の青年と大阪で話したことだった。
「花鳥園って鳥好きな人と行ったらもっと面白いんでしょうね」
「インコ好きなら神戸より掛川のほうがインコは多いですよ」
「じゃあ同行者を募って掛川ツアーしましょうか?」
というような、冗談のような軽い会話だった。
ちょうど静岡県は東京と大阪の中間あたりなので、現地集合現地解散でいこうということになり告知。
先週ぐらいまでは参加表明があまりなく、こぢんまりとした会を想定していた。
ところがレンタカーを借りようか発言が出たことで、そのワゴンに満載の参加者が追加!
車の定員にあふれて新幹線組に回る人まで現れた。
意外にも関西発着は少なく、私の他は2人だけ。
一緒に移動したほうが心強いよね、ということで新幹線の指定席をまとめて購入した。


7時過ぎ、関西組と新大阪駅で待ち合わせ。
私は目印としておとちゃんバッグを背負っていった。
縦41cm×横35cmのキャンバスにかわいらしいコザクラインコ写真プリントで、目印に最適。
待ち合わせ時刻は新幹線が発車する10分前ぐらいにしていたのだが、双方が早く着いていた。
愛鳥の話をさんざんしながら、ひかりで浜松へ。
乗り継ぎの都合で、こだまを待つより浜松から鈍行で掛川へ行く方が合理的だった。
休日午前中のダイヤというのは間が難しい。
花鳥園の入口に着くと、バッグを見つけて声を掛けてくれた東京組が3名。
自己紹介がてらしばらく雑談していると、集合時刻ちょうどぐらいに幹事がやってきた。


落ち着いて入園券を買えばJAF会員優待で100円ずつ安かったのに、各人が10:00開始の「ペンギンの餌やり」に心を奪われ、殺到するように入園してしまった。
天気予報がひどかったせいか、園内は意外と空いていたので、実は急ぐまでもなかったのだが。
続いて屋外でのフライトショー。コンゴウインコが頭上すれすれを飛ぶ様は美しかった。
梅雨空の大阪からは想像できなかった夏の日差しに戸惑っていたが、
熱中症対策と称して麦わら帽子が用意してあり、借りてきてくれる人がいたので一安心。
ショーはフクロウの飛行からヘビクイワシの戦闘実演?へと続き、あっという間に終わった。
軽く園内を一周したあたりで、レンタカー組が到着。
自己紹介やら歓談やらは昼食時でいいだろうということになり、12:30に園内レストランで待ち合わせることにして再び個別行動。
お手洗いに行ったら、まさに用を足そうというタイミングで照明が消えて怖かったのは秘密。
どうしようもないあまり、真っ暗なお手洗い個室で「誰か!電気!」と叫ぶほかなかった。
幸い近くに人がいたらしく、3分ほどで解決してもらえたが。
壁の向こうは水鳥池なので、闇の中ずっとカモの笑うような声が聞こえていた…。


コガネメキシコとナナイロメキシコが無数に飛び交うスイレン池は健在のようだったが、小型~中型インコが前に来園したときより減っていたように思う。
3年前?にオカメインコやコセイガイのいたエリアがフクロウのふれあい用に変わっており、小型インコは園内どこを見てもいなかった。
人事ならぬ鳥事異動で他の園に転勤してしまったのだろうか。
逆に、タイハクオウムとハルクインコンゴウを見たのは今回が初めてだった。
自分の写真が一枚もないのもどうかと思って、タイハクオウムと記念撮影(モデル料200円也)。
「たいちゃん」と自ら名乗るオウムさんは非常におとなしく、首の撫で心地が最高だった。
右手に心なしか残り香を感じつつ、「ふれあいゾーン」大温室へ。
アケボノインコがたくさんいたが、眠いのか誰も動かず鳴かず。写真が撮りやすい。
ヘラサギやらキンケイやら、昼前だというのに寝ている鳥が多かった。
鳥そのものより、鳥と戯れて興奮する人間達を鑑賞。

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