去年の前半にやっていた定期案件が半端に戻ってきた。
かつて月曜から金曜の毎朝だったものが毎週水曜のみに変更。
回ってきた事情は分かっているので不承不承ながら引き受けることに。
そもそも、最低3年間は続くという案件を私が途中放棄したのだった。
中国の平日であれば必ずやってきて、作業量が読める安定感。
同一分野の翻訳を繰り返すことで専門性がついてくる期待。
固定顧客を割り振られたというささやかな矜持。
反面、休みたくともすぐには休めない拘束があった。
納期の都合上、実働時間はせいぜい90分。
しかし原稿が届く時間は不安定なため、午前中に他の仕事はできない。
そこの機会損失を補って余りあるほどの報酬ではなかった。
折しも去年の夏から秋にかけては積極的に外出し、人と会うように努めていた頃。
安定と自由を天秤にかけ、自由を選んだと言えば格好が付くだろうか。
円満に契約を終了するため、できる限りの協力はした。
後任への引き継ぎは何度か無償で引き受けている。
そこまでして手放した案件が、一部だけ戻ってきた次第。
後任の人から水曜だけ抜けたいと相談を受けていたが、それが今だったということだろう。
半端な安定と拘束を引き受けることになったわけだが、これも何かの縁。
無理を感じるようになるまでは続けてみようかと思う。