プーアル茶の評定

知人から質問されたのをきっかけに、プーアル茶の品質規格を調べてみた。
雲南省特産品のためか、規格の発行元は中国政府ではなく雲南省政府となっている。


等級は特級から10級までの11段階。
実際に見かけるのは3級以上のような気はするが、相対評価ではないのでおかしくはない。


外観の評価項目は概ね以下のとおり。100~180gを抜き出し評価する。
・葉が大きくしっかりしていること
・赤褐色でつやがあること
・色味が製品全体で均一であること
・毛羽が残っていること
煎じた際の性状についても評価項目がある。
・水色が澄んだ赤であること
・香りが長続きすること
・雑味がないこと
・煎じた後の茶葉が崩れていないこと


いずれも官能検査であるため、厳密に公正を期すのは難しい気がする。
評価手順で数値が明記されているのは、抽出方法ぐらいだ。
・試料3.0gに熱湯150mlを注いですぐに捨てる(洗茶)
・洗茶後、熱湯を満杯まで注ぎ、蓋をして2分間むらす
・2煎目も同様に(熱湯を満杯まで注ぎ、蓋をして2分間むらす)
・評価は2煎目の結果を重んじる


条件を揃えて評価するための規定なのだろうが、それにしても濃いのではと思う。
あまりけちけち淹れても味が分からないということか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です