夜は明けて

環境が整わず連続更新が途絶えてしまった。
皮肉にもインターネット回線はあったのに、机がなかったせいである。
机と椅子がこれほど大事だとは、驚くやら呆れるやら。


水曜に搬出された荷物一式が木曜に届き、朝から搬入。
何件か本業の打診を断りながら、台所用品を優先的に開梱した。
まずは生活に必要な道具を揃えるところからである。
収納の寸法や形状が前の家とは違っているので、調味料類の配置も一部変更した。
ガス台と流しの左右が逆になったので、慣れるのにしばらくかかりそうだ。
ともあれ今日の昼食からは自分で調理できるようになった。


洗濯機を回したところ途中でとんでもない異音が発生。
見てみると本体が歩くように動き回ってしまっていた。
洗濯物を入れすぎたせいではないかと疑われたものの、そんな心当たりはない。
家人に検証させたがやはりおかしいということで、設置業者を呼ぶことになった。
業者の話によると、考えられる原因は二種類。
背板が歪んでいることによるものか、輸送ボルトの外し忘れによるものらしい。
取り外し、取り付けどちらの作業が問題だったかは今のところ不明。
いずれにせよ本体と壁の際であり、一消費者の目が届く箇所ではなかった。
引っ越し業者に連絡すると、製造業者を点検によこすと言う。
設置業者がボルトを外してから改めて回してみると、異音は収まったようだった。
こうなると設置業者の作業に抜けがあったかと思われるが、背板が歪んでいるのも事実。
まずは週明けの点検を待つことになった。


そのあたりの対応と本棚の組み立てを家人に任せつつ、しばし本業。
仮組された食卓に事務椅子だけ持ち込んで、いかにも臨時作業場なのだが快適だった。
南向きの部屋は小さな公園に面しており、ほどよく日が差し込む。
顔を上げると目に入る桜の紅葉が存外きれいだった。
これまで住んでいたどこにもなかった、季節の移ろいを眺められる窓。悪くない。
幹線道路から少し離れているため、朝晩が静かで落ち着けるのも実は新鮮。
一体これまでどういう暮らしをしていたのか。
その時々でそれなりに快適だったのだが、今回はがらりと変わった気がする。

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