立てば芍薬

かねてから会ってみたかった鳥仲間とようやく初対面。
些か急な誘いだったのに快く応じてくれた。
まさに「いい女」。
しなやかな強さのある素敵な人だった。


やはりと言うべきか否か、鳥の話はほとんどせず。
初対面で自己紹介ということもあるが、互いの仕事の話がほとんどだった。
彼女の仕事は法人営業。
「あれこれ言われても、自分の責任ではないから気にしないんです」
「サービスに対する苦情だとしても、それは改善の種ですから」
「営業の仕事は人間関係に尽きます」
まるで違う世界の話なので何を聞いても新鮮で面白い。
こちらも自分の立ち位置などを話したが、同じように受け取ってもらえたようだ。
確実に相手の長所、いいところを捉えて光を当てる。
割り込まない。否定的なことを口にしない。
一つひとつは基本的なことなのだろうが、自然にまとまっていて言動が美しかった。
普段のつぶやきをみていて自分に厳しい人だとは思っていたが、人当たりは優しい。
「本当に優しい人って、痛みを分かる、身近に経験している人だったりします」
「人事(担当者)がいい会社って、やっぱり定着率もいいんですよ」
つぶさに人々を観察して、自分の考えの軸をしっかりと持っている。
それでいて驕りもしなければ卑屈にもならない。
いちいち頭が下がる思いだ。
語学畑とは今や関係のない分野の人だが、選ぶ言葉の美しいこと。
会話、発話は何より姿勢なのだと学ばせてもらった。

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