しなやかな人

気づいたら名前で呼ばれていたが、意外と違和感はなかった。
「無口」同士、とりとめもないことをあれこれと話すうち、気づけば日暮れ。
時間を忘れるというのはこういうことか、とあっけにとられる。


自分としては割と深刻なことを吐き出してしまったのだが、笑顔で流してもらえた。
負担を掛けていなかったか心配ではある。
毎度こんな調子で申し訳ないとは思うが、お声がかかる間は大丈夫ということか。
いわく、自己評価と客観評価はまるで違うそうだが。
その場でもらった評価は余りにも照れくさいので記録はやめておく。
どこかで聞いたような気もするので、彼女の主観ではなく客観なのかもしれない。
「人が付き合う相手は変わっていくべきだと思う」
その一言の瞬間は確かに真顔だった。
決して従来の人間関係を疎かにするわけではなく、意識の方向に合う人を選ぶと。
どういう経緯で選ばれたのかは知るよしもないが光栄なことだ。
敬愛する相手の一人ではあるが、妙なところが似ていたり、そうでもなかったり。
人付き合いの捉え方や日々の過ごし方、今回も色々と学ばせてもらった。
何かはよく分からないが、満たされた気がする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です