1対n

本気で叱ってくれる人がいる。
心配してくれているのは分かっていたが、意外なことを指摘された。
自身では見えていなかったところを見ていてくれたということだ。


「本当に強い人は弱音を吐かないわけじゃない。でも決して潰れないのが強い人」
「我慢のしすぎで自分を失ってしまっているんでしょう」
「押さえ込むにも限度ってものがあるから」
「爆発しないと崩壊するよ」
どれもこれも意外だったのでごもっともとは思えなかった。
驚きはしたが、反感を覚えたわけではない。
そこまで心配をかけていたとは、どれほど見苦しい言動をしていたのだろう。
汲み取ってもらえるのは本当にありがたいが、恐縮にも思う。
わざわざ泣き言を聞いてもらうような機会は作っていなかったので気に掛かった。
裏返せば自分が半ば公然と愚痴をこぼしているということだ。
どれほどの人のお目汚しになったかと思うと実に面目ない。
…もう少し考えよう。

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