なにかやさしいもの

今年も森のリース展を見てきた。
10日までの短期間ながら、会場は藤沢駅のほど近くなので、興味を持たれた方は是非。


まず目を引いたのはホワイトポプラ。
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白く見えるのはごく短い繊維で、フェルトのような手触りだった。
脆い素材で扱いは難しいそうだが、何とも言えない柔らかさがある。
柔らかさと言えば鶏頭。
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くしゅっとしたビロードのようなものはすべて白い鶏頭。
かすかに茶色がかっているが、脱色も染色もしていないからだろう。
千日紅が甘酸っぱそうに見えて、ケーキのようでもあり。
よりケーキらしい印象の一品を購入することに。
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リースの左上、「こ」の字の左あたりに配されているのは胡桃。
美味しそうな配色の上にセロファンがかかると、いっそうそれっぽく見える。
意外な素材で作られているリースもさることながら、今回は前後の来客も面白かった。
先客は出展している知人の旧友。
カフェのマスターと懇意な人やら近くのお店の人やら、旧知ばかりではない。
珈琲を頂いている間に現れた女性は「お二人のファン」を自任していた。
単純に来店した客が商品を購入という景色ではない。
リースそのものの話や信州生活のあれこれを聞きながら、その時間を遊んでいる。
人と人とのつながりに感心しつつも、意外と違和感なくそこに存在する自分。
つながりを紡げる、という素養のようなものが彼女たちにはあるのかもしれない。

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