脱出の苦労は続く

ついにスマートフォンのSIMロックを解除できる日がやってきた。
auショップから購入した端末ではないので店頭で手続きを申し込む必要がある。


最寄りではない一駅先のauショップは広くて営業時間も少し長い。
いかんせんSIMロック解除サービスを提供した経験はなかったようだ。
番号札を引いて待つこと数分、窓口へ通される前に住所などを記入。
どうみても今回の手続きには不要な項目も多いが、とりあえずおとなしく書いた。
書類を提出して数分後、待合席に来た店員が「この機種は解除できません」と一言。
そんなことはないと機種名を念押しすると、「失礼しました」と引っ込んでしまった。
カウンターの奥で何やら電話をしている。
数分してやっと「こちらでご購入ではないので有償となり3000円ご請求となります」。
いいですよと答えるとまた戻って電話を始めた。
待合席で充電しながら待つこと20分。
別の店員が「今お調べしておりますので間もなくお手続きできます」と呼びに来た。
端末をと言うので手渡すと「こちら設定メニューはどちらになりますでしょうか」。
店員に操作方法を訊かれたのは初めてだ。
ホーム画面下中央からアプリ一覧に入って探すに決まっているはずなのだが。
まあいいかと個人設定から「設定メニュー」を出して手渡した。
恐らくそこからの1分弱で正味の手続きは済んでいたように思う。
「うまくいくかどうかも分からない手続きですが、ご了承いただけるということで」
提示された書面にはそんなことは書かれていないので素直に署名した。
他社SIMを利用する上での不具合はこちらの責任になるという旨だけである。
解除そのものの失敗がこちらのせいということは流石になかろう。
何しろ自身は何もしていないのだから。
カウンターの向こうで長電話は続く。
両隣の窓口でも人が話しているので電話の内容は聞き取れない。
かれこれ20分以上してから「他社SIMがないと端末での手続きは…」はい無理ですね。
そんなことは承知の上なのだが、大丈夫なのかとまた電話している。
そもそも検証用の(他社)SIMがないということに驚いた。
担当してくれている個人の問題ではなく、店舗として用意がないのだろう。
苛立ちを押し殺しながら「会社側での手続きは済んでますよね?」と念を押した。
「はい、ですから後はこちら端末のほうに他社さんのSIMがですね…」
「分かりました。お手数おかけしました」
手数料3000円ではこの店員の時給も賄えまい。
本気で下調べしたとはいえこちらは素人なのだが、つっこみどころ満載だった。
落ち着いたらいよいよ最終段階、MNP予約番号を取得して今度こそ転出だ。
ふと手持ち端末の機種情報を見たところau公式から買い直すと月額負担が下がる由。
端末代金+利用料<現在の利用料、となりそうなのだが理屈が分からない。
いっそもう1年継続したほうが得なのか首をひねる。
否、そういうのが厭だから転出するのだ。ほとほと納得がいかない。

“脱出の苦労は続く” への2件の返信

  1. これ、事後報告として読むだけでも相当疲れますね…。
    自分のドコモ機の場合は比較的簡単に済みましたが、キャリア機はいろいろと面倒なので、やはりSIMフリー機が楽で良いです。
    お疲れ様でした。

  2. docomoはロック解除サービス歴がそれなりにあるから対応もできていたのかもしれませんね。auの帯域でFelicaとかCAなんか欲張ったがゆえなので今般の手間はまあ自業自得ですが、バンド26に対応するSIMフリー端末が出てくるかは見ておくつもりです。

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