母、LINEを始めるの巻

私の母は携帯電話のメール機能を使わない。
ネットワークサービスを解約してあるため使うとしても機種変更が必要となる。
理由は「どうせ使いこなせないから」との本人の意思が堅かったからだ。


その母がひょんなことからスマートフォンに興味を持った。
カメラ機能、厳密に言うと画像表示の見やすさが気になるらしい。
確かに少し前の機種でもプレビュー画面がデジカメより大きく発色もよい。
撮りやすく確認しやすいではないか、というわけである。
とはいえ機械に強いわけでもないのでいきなり機種変更するのは危ない。
さしあたって少し古い遊休端末で遊んでもらうことにした。
使い慣れて物足りなく感じてから新品に手を出しても遅くはない。
電話機能そのものを求めているわけではないので、回線契約はしていない。
カメラとして使うのが主目的なので、無線LAN接続だけで十分だと判断した。
撮った写真は主にパソコンで見るためDropboxを仕込んでいる。
まずは撮影→共有→Dropboxにアップロード→パソコンで確認の流れを教えた。
せっかくスマートフォン端末を持ってもらうので「ついでに」LINEも設定。
パソコンに不具合があったときの予備連絡手段としてすんなり受け入れてくれた。
複雑至極な初期設定は済ませ、私のトークショートカットも作成してから渡している。
兄も趣旨に賛同して「友だち」になってくれた。
まずは単純なトークの方法を覚えてもらいたいので、概要を説明する。
携帯メールを断念した前歴があるので、最初は音声入力を試してもらった。
存外すんなりと機能し特に妙な変換もないので使えるかと思っていたが。
音声入力機能によるメッセージの作成中という状態は認識しづらいらしい。
入力しようとする内容と無関係の発話が拾われてしまった。
致し方なく「ケータイ入力」に変更し、扱いを覚えてもらう。
幸い思ったより抵抗なく扱えるようだ。
無料通話機能も試してもらった。
膨大な連絡先を当たるわけではないのでこちらも問題なし。
何度か練習すれば頼もしい連絡手段になりそうだ。

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