たかが炊飯されど炊飯

我が家には電気炊飯器がない。

白飯は電子レンジ用炊飯器、炊き込みご飯は炊飯用土鍋で炊いている。
せいぜい2合しか需要がないからだ。
買い換えた当時は、2合炊きの選択肢が電子レンジ用しかなかった。
使ってみて抵抗がなかったので、電気炊飯器に戻ることもなく。
場所を取らないのでかなり重宝してきた。

その電子レンジ用炊飯器が、このほど樹脂の劣化で壊れた。
今なら2合炊きの電気炊飯器も売られている。
家人と相談した結果、また電子レンジ用のものを買うことにした。
取り寄せる間はパンで凌ぐことに。
土鍋で白飯を炊く手もあったが、焦げの始末が要るので回避。

いざ新しいものが届くと、ちょっとした違いに戸惑った。
全体に小さいのはともかく、本体に水位線がない。
(本体色が黒の時点で推察するべきだったかもしれない)
説明書には、水もカップで計って入れるようにとある。
しかし付属のカップには規定量(の倍数)の標線がない。
そもそもカップの容量は1合なので、何度も計る必要がある。
この手間はどうにか解決したい。

調理器具だけに、本体にペンで印を付けるのもためらわれる。
まして本体は黒い。
そこで、無関係な半透明の容器で水だけ計ろうかと思いついた。
規定量の水を計り取って印をつけておけばよい。
道具は増えるが、計量の精度と効率は上がるはずだ。

そこに「お箸でも差して計れば?」と声がかかった。
水加減したところに棒を立てて、水位を写し取ればいいという。
一理あると思ったので、それも試してみた。
米と水を計って炊飯器に入れ、割り箸を垂直に立てる。
カッターを消毒し、水面のところで割り箸に切り込みを入れた。
次からはこの切り込みまで水を張ればよいことになる。

家事の学習コストはできるだけ抑えたいのだ。
自分だけが習得すると、代理を立てにくくなる。
ゆえに、知識ではなく「もの」でなんとかしたい。
加熱の出力と時間はテプラで表示した。

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