今日は何の事前告知もなく、午前八時前から停電だった。
おかげで黒板の字も教科書も良く見えないため、六時間の授業は苦痛そのもの。
さらに寮の公共給湯器も電熱器を利用しているので帰ってもお茶も飲めない。
生水の飲めない中国で「お湯断ち」というのは結構むごいものだと実感した。
お湯がなくても喉は容赦なく渇くので、止む無く近所のスーパーで「キリンライチ」を買う。
飲んで一息ついた頃にようやく電力が回復したらしく、一安心して部屋に戻る。
と、一難去って何とやら。隣のTVの音がやかましくて仕方ないのだ。
壁越しですら中国語の発音どころか言っている内容まで聞き取れる音量である。
ここのTVは何故か電源を入れた直後フル音量になってしまう作りなので、
見ている最中もしくはスタンバイ状態の時にに停電に遭うと
回復してしばらくがその大騒音に見舞われるというのが原因。
私は節電のために主電源を断つ習慣が身に付いているが、
リモコン操作だけで「切った」と思っているとこういうことになるのである。
耐え難いので管理人に電話をかけたら「ここは学生サービス部じゃない!」の一喝で切られる。
普通ならここで何とかしてくれるはずなのに、当直が性悪だったようだ。
言われたんだから聞いてみようかと学生サービス部に電話してみたら、部屋番号を聞かれた。
不審に思いつつ教えると、何故か私の名前を呼ぶ。こっちの話なんざ聞いちゃいない。
とにかく購買の横に来いとのことなので、致し方なく行ってみた。
すると私を待っていたのは全く今回の件とは関係ない学生課からの通知が一枚。
それだけ持って帰るのも不本意なのでそこにいたおばさんに窮状を訴える。
曰く、停電にはつきものの日常茶飯事なので処理の手配はしてあるそうな…..。
不承不承そのまま戻って数分後、よりによって最初の電話の相手が処理をしていた。
どうせやる羽目になるんなら最初から話を聞いてくれりゃいいだろっての(怒)。