最高の八方美人(当社比)の顛末

PROJECT Tokyo 2010に終日参加、交流会にも出席してきた。
セミナーの聴講内容そのものは、ツイートで吐き出したあれこれを後日まとめることにする。
全体的な感想としては、かなり面白かった。
忘れないうちに書き留めておきたいのは、対人関係と感情の記録。

受付開始の十数分前に会場到着。まずは運営側の顔見知りに挨拶。
勝手が分からずきょろきょろしていると、背後から声がかかった。
昨日お会いした皆さんのうちのお一人。寝不足とは思えない爽やかな笑顔だった。
二人で立ち話をしているうちに、一人また一人と見覚えのある顔がやって来る。
受付から第一講までしばらく時間があるので、休憩室に移動してしばし談笑。
第一講に向かう時、どれを受講するか決めかねていた二人が一緒についてきて並びに座った。
第二講もほぼ変わらぬ面子で並びに着席。
講義が英語で行われていたので、何度か左右の方に助けていただいた。


意外だったのは昼休み。
前述の二人が私と同じ講義に出ていたのは、実は昼食を共にする予定だったからである。
待ち合わせで迷うよりは並んでおくよ、ということで午前の講義を選んでしまったらしい。
その三人でさて昼食に出ようかという段になって、「ご一緒していいですか?」と声が。
昨日お昼をご一緒した別の方が二人、流れにはぐれたようにやってきた。
断る理由もないので合流を受け入れると、更に意外な方向から声が。
何と以前JTFセミナーを受講した際の講師だったお方である。
顔と名前を覚えていてくださっただけで光栄、と言えるほどの有名人。
流石にちょっと不思議だとは思ったものの、まあ緊張して困ることもないかと思って受け入れ総勢六人。
この新顔(失礼!)を皆さんに紹介するや、すぐにうち解けてしまった。
セミナー参加者の殆どが高輪口で団体行動をする中、私の一行だけが港南口へ。
土曜のビジネス街は閑散としているので、駅前のカフェでもゆっくりできるだろうと読んで移動した。
少しだけ不安はあったものの、読みは的中。六人が離れることなく席を確保できた。
初めましてやらお久しぶりやらと名刺が交わされるうち、何故か12月のJTF翻訳祭に誘われる。
何でまた遠方の私を東京に誘うのかと尋ねると、「だって有名人だし、集客力が」…有名人?
本来、私なんぞの数桁上の知名度があるはずの御仁に、有名人だなんて思われているとは驚きだった。
ついったー上でお見かけすることはあるものの、滅多に会話もツッコミもしない間柄だったのに。
昨日の前夜祭(訳あって私は欠席)を案内するページの盛り上がりようを見て、そう判断されたのだという。
正直、開いた口がふさがらなかった。
まぁ狙いがついったー上での広報ぐらいなら、おやすいご用なので引き受ける。
流れでJTF翻訳祭にも参加する運びになってしまったかと思われる。
今年は東京に出すぎだと思っていたのに、もう一度か。
まあ翻訳祭も例年とは違った趣向で、分科会形式になるようなので面白そうではあるのだが。


最終講の後、参加者の過半数が公式の交流会へ。
受付のすぐ傍に見知った顔があったので、そそくさとその隣に詰めて座ってしまった。
どこの通勤電車かと思うほどの人いきれにくらくらしてしまい、ほとんど何も食べていない。
いっそ片隅の席で小さくなっていようかと思っていたのだが、そうは仲間が許してくれなかった。
この日のために用意していたチャイナドレスは披露するべきだと四方から唆される。
やっとのことで人波をかき分けて化粧室へ行き、着替えて戻ると微妙な反応。
軽く後悔しかけたところで、お会いしそびれていた取引先の方が現れた。
日中ずっと見かけなかったし、交流会でも探し出して声を掛けるなんて無理かと思っていたのだが。
席にありつけず迷い歩いていたら、チャイナドレスが目にとまってやって来たとのこと。
ちょっとは目立った甲斐もあったというものだ。
同席者に軽く彼を紹介し、再び名刺が頭上を行き交う状況に。
ふと気づいたら、同席者の顔ぶれが変わっていた。
慌ててこちらも名刺を差し出し、「存じてますよ」と言われて複雑な気分。
私が先日Ustreamに出ていたので、見ていた人は一方的にこの顔を覚えているのだった。
実はその状態を想像するだに耐え難く、前夜祭から逃げ出してしまっていたのだが。


公式の交流会がお開きとなり、何となく四人ほどで固まっていたら、またしても人数が倍増。
「人徳だよ」と笑ってくれる人もあるが、自分の回りに人が集まるというのはやはり慣れない感覚だった。
前から約束のあった人にタロット占いを披露すると、後に続く「お客」が三人。
皆さん物好きねと苦笑しながらも、まあそれぞれ喜んでご納得いただけたようなのでよしとする。
それからしばらく、実は一人としか碌に話していない。
今日は楽しかったよね、という話題のはずが人生論になっていたりしたが、何故かしんみりとはせず。
盛り上がりつつも議論を闘わせるようなことはなく。
何だか旧友に再会したかのように長々と話し込んでいたら、不意に泣きたくなった。
一期一会、というほど儚いものではないし、そのまま馴れ馴れしく夜を明かすという勢いでもない。
適当なところで切り上げて電車に乗ると、一旦しまったはずの涙がちらっと出てしまった。

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