同業つながりの友人(と呼んでももう失礼ではないはず)が近場まで遊びに来た。
商店街でお好み焼きと鯛焼きを食べてカラオケ3時間。
食事をしながら、歩きながら、特に何を話したというわけではない。
歌っている間もそれぞれの歌手やら曲やらの話題しかなかった。
カラオケボックスを出て「スッキリした。楽しかった。ありがとう」と駅に移動してから暫く立ち話。
出身地でないこともあって遊び友達もそうはいないよね、というあたりが主題だったのだが。
年齢こそ近いが、家族構成も就業形態もまるで違うので、住んでいる世界が同じとは言い難い。
それでも共感できるところは結構あったし、私の話にもかなり同情してもらえた。
「今の生活が優先だから」
「とっても貴重な自分の時間だから」
無用に他人に振り回され、ペースを乱されたくはない…。
私の場合は彼女ほどくっきりと自分の時間というものが縁取られていないのだが、全く同意する。
この「無用に」というのは私の解釈であって、決して彼女がそんな冷たい言葉を放ったわけではない。
勤めていたり、子供の送り迎えをしたりしていると、参加せざるを得ない人間関係がある。
生活の必要上そこは円滑に進めたいものだが、最低限にしておきたいと。
それ以上の言葉は続いていなかったものの、さぞや日常が大変なのだろうと思う。
改めて、自分のあまりに気楽な「ご身分」をかみしめた。
また、その最低限の付き合い、貴重な自分の時間という中でわざわざ会いに来てくれたこと。
光栄と言うと大げさだろうが、ありがたいことだと素直に思う。