1L飲料

コンビニで飲み物を買うと、ストローをくれる。
1L入りの紙パックでも、問答無用でくれる。
誰が使うんだ1L相手に!!
と常日頃から思っていたのだが、
見てしまった。
会社の人、それもうら若い乙女が、
1L麦茶にストロー刺して打ち合わせ中に飲んでる!

断る

重なるときは重なるもので、他の会社からも依頼が届く。
一番つきあいが古いところからなので心苦しいが、
物理的に無理そうなので泣く泣く断る。
せめてもの誠意として、間髪を置かず返信。
もしかすると本当に時間の都合だけで断ったのは初めてかも。

トライアル

早速トライアル課題が届く。
翻訳会社の人は追伸までちゃんと見てくれていたようで、
メールにPDF形式で添付してくれた。
ざっと目を通す。
不可能そうではないので、翌朝に提出と返信。
帰宅後、あらためてPDFを開く。
ざくざくとスクリーンキャプチャをとり、OCR処理。
1枚だけなので印字した紙でも事足りるのだが、
一応「本番は90頁超」を意識して原文もテキスト変換した。
工数の見積もりも出す必要があるので、時計はまめに確認。
1頁が全部テキストになるのに1時間強。
本番だとこの作業だけでも数日はかかりそうだ。
WordとTRADOSを立ち上げ、いざ翻訳開始。
産業科学系の専門雑誌のようだが、文体は分かりやすい。
ただ、似たような意味の語彙がちょこちょこ出てくるのが気になる。
使い分けは意味があるのか?この客先には必要なんだろうか?
複数のサイトで調べても有意な差が見られないものは、
思い切って同じ訳語に統一してみた。
無料トライアルと割り切ると気は楽なもの。
間違いであれば突っ込みが来るなり落とされるなりするはずだ。
採用可否は「正しいか」より「気に入るか」にかかっている。
少なくとも経験上、私はそう信じ込んでいる。

今年の初仕事

帰宅して数十分。洗濯機を回しながらメールチェック。
すると、見慣れないアドレスから何か届いていた。
差出人名も題名も英語表記。
いささかスパムくさいと思いつつ覗いてみると、引合文だった。
しかも、内容は日本語。かなり安心した。
TRADOSなるソフトを使っているおかげで、
去年あたりから飛び込み?の引合が来ている。
今回もそこの検索ページで私を見つけたとのこと、
そのせいで私の名前だけローマ字表記になっていた。
ともあれ、先方が無料トライアル希望とのことなので
課題文を送ってもらえるよう依頼。
内容を一瞥するぐらいなら会社でもいいかと思い、
FAXではなくメール添付にしてくれないかとお願いしてみる。

時は来た。さよなら上海。

あっけなく最後の日は訪れてしまった。いつもと何も変らない朝。
何も変らないのに、私の荷物だけが片付いている。閑散とした我が部屋。
身繕いを終えて荷物を引きずり出し、出入口の用務員さんに一応ごあいさつ。
部屋の設備を点検するから一緒に来いと言われたので、荷物は預けて引返した。
設備が壊れていないのを見るや、布団を室外に出せという。そういえば来た時はなかった。
いよいよ部屋から私の気配がなくなった所で「よし、終わり」。
正門の脇の用務員さんに鍵を返すと、保証金の五百元が返ってきた。
まだちょっとだけ時間があるので、荷物をそこに預けて片時だけ名残を惜しむ。
どうしても心残りがあったので、迷惑を承知でさる人を訪ねた。
無理を言って起きてもらい、一枚だけ一緒に写真を撮ってもらう。
それ以上は何も言う訳にも行かなかったので、ぼちぼち出発することにした。
高架路の入口が少し混んだものの、空港には一時間とかからず着いてしまった。
国際便なのにまだ搭乗手続きさえ始まっていない。何だか勿体無いことをした気分。
今更うじうじしても仕方ないので、とっとと空港税を払って入ってしまった。
農林局で言われた通り、ここの税関は何も見せろと言ってこなかったので素通り。
出国カードとやらを書いて出し、増えた荷物の手回り品料金を払う。
残った人民元を日本円に換えてもらい、暇に任せて待合室の辺りをうろついた。
もう来る機会がないやもしれぬ上海虹橋国際空港なんだから、見てやろうじゃないの。
じき上海浦東国際空港なるものができてしまうので、上海に来るとしてここに来るとは限らない。
確かにヤな思い出もある空港ではあっても、見納めと思うと目が変ってしまう。
なけなしの元で教科書を一冊とカップアイスを一つ買い、呆然と搭乗を待つ。
偶然うちの大学に留学している中国人と出会ってしまい、嬉しいやら悔しいやら。
私の乗る便が北京発上海経由だから一度ここで下ろされたのだそうである。
しばし喋っているうちに、呼び出しが入った。早々と並ぶ。もう振り向かない。
離陸までの滑走時間すら短く感じられた。すごい勢いで眼下の上海が遠のいていく。
走馬灯のようにとはよく言ったもので、色々な記憶が浮んでは消え、また出てきた。
日本の領空に入った所で腕時計を日本時間に戻す。さよなら上海。
これにて私の「異郷日記」は終わりです。おつきあいありがとうございました。

最後の授業。でも感慨も何もなし。

色々なことがありすぎて混乱気味のところで授業も最後の二回とあいなった。
先生達はドライに試験対策を少々と普通の授業をやっただけ。慣れてはるわ。
かく言う私も何を感じ取った訳ではない。気がついたら二科目とも終っていた感じ。
ただ試験日程を詰めている時そこに参加できない自分がちょっと淋しかっただけ。
午後になっても安穏と感傷に浸っている暇はない。退去手続が済んでいないのだ。
財務室で来週分の家賃を返金してもらうには、一度また別の部署に行かねばならない。
帰国便の時間やら出発の予定やらあれこれ喋らされてそれだけでも疲れた。
また部屋で荷物のつめ直しやら掃除やらをしているところに電話があった。
用件がすんで「晩飯は?」と聞かれ、ふと気づいてみると日が沈んでいる。
忘れてた、とそのまま答えたら、一緒にどうかと誘ってくれた。着いていく。
私の他に二人いたので、寒いこともあり鍋をとることになった。
お品書きには書いてあるのだが三~四人分あるとのことで見たこともなかったのだ。
いわゆる鍋物は「火鍋」というらしく、文字どおりコンロの火にかけながら出してくれる。
つなぎがてら野菜天をとり、ビールを少し飲みながら牛肉鍋の登場を待つ。
山の幸のおでん?つくね状の牛肉にきのこが二種類と野菜が二種類。
薄味ながら結構だしが効いていてよく暖まれた。満足。
もう帰っちゃうんだね、と言われても何故か未だに実感がない。
何で私だけここから消えてしまうんだろう?という疑問が頭を回り続ける。
みんなみんなここにいるのに、何で私だけここにいられないの?

私の歓送会?中国で初めて北京ダックを食べる。

本当は大学グッズも買いたかったのだが、寒さの余りまっすぐ部屋に戻る。
旅行の始末やら退去の準備やらをしているところに電話が入った。
待ち合せは会客室(みんなは小売部と呼んでいるが)で五時半。
何人か集まって北京ダックを食べに行こうという算段があったのだ。
来たのは顔見知りの男の子が五人とこれまた知っている中国人の女の子が一人。
大人数なので「北京飯店」への移動にはタクシー二台に分乗とあいなった。
夜ということもあり道がどうだったのかは全く判らない。でも遠かった気はする。
足代は出してもらえたので実は余り考えなかったのだが(苦笑)。
二台ほぼ一緒に出たはずなのに、何故か我々だけが早く着いたらしい。
予約してあるという二階席の一角に陣取り、まずお茶をすする。
注文は来た経験のある人がやってくれてしまったのでよく覚えていない。
残りの三人が来たか否かのうちに、早速あひる登場。つやつやで実に旨そう。
とりあえずグラスを合わせ、経験者の実演を見てから食べ始めた。
厚切りなのか肉部分もかなりついていて食べ応えがある。意外にあっさり味だった。
味噌だれや葱と一緒に胡瓜も包んで食べるせいかもしれない。
この甘さがいいんだろうに、韓国の子はやはり唐辛子をいっぱいに振って食べていた。
他に注文してあった料理は辛い豆腐もの一つと魚の甘酢あんかけ。
実はどちらも苦手なので、一人ひたすらあひるを食す。飽きもしなかった。
たれを包まずに食べると味がないので少しびっくり。飴色なのは色だけ?
総額二百八十元のところ、一人が気前良く二百元あまり出してくれた。
二人分とのことで、残り五人は各人二十五元の清算でいいという。
そんなことしてくれちゃって、懐から風邪ひきゃしないんだろうか。

旅の疲れを癒す間もなく再び農林局へ。

朝っぱらから学校中の事務所をあちこち回っていて疲れはむしろ倍加している。
でも農林局には今日を逃すと行っている暇がないので午後イチで出かけることに。
歩きとバス二本を足すとやはり二時間はかかってしまう。荷物を抱えての長旅だ。
前回も何やら工事はしていたのだが、農林局本体がなくなっていたのにはやはり驚く。
でも問題の「野生動物保護処」はプレハブのせいかちゃんと残っていた。
がんがん焚かれたストーブで室内は暑い。おばさん達はお茶を飲んでいた。
今回は日本語のできる人が来ていなかったらしく、みんな中国語のまんま。
でも気を遣ってくれているのか、ゆっくりと喋ってくれたので手続に支障はなかった。
時々「弾いてみせてよ」と言われたが、来て半年だからまだ無理だというと苦笑された。
それでも半年ぐらいでここまで喋れれば偉い方だとかなんだとか機嫌を取ってくれる。
そして書類の手続費なんと二百元なり。なかなかな大金だが、大丈夫なんだろか。
曰く、中国側は何も見ないから日本で税関に何か聞かれたら出すように。
おいおい、日本はそもそも持込み禁止なのに堂々とひけらかしてどうするのってば!
書面によるとシールで封印されたもののみ持ち出しが許されたことになっている。
でも中国側の税関が見ないんだったら持ち出しの許可なんて要らないんじゃ…..?
ってことは何だ、私の授業を休んでまで来た足労と二百元は全くの無駄?
しかも「持ち出し許可」はあっても「持込み許可」がないんじゃねぇ…..。

朝イチから郊外観光。寒いながら気分は上々。

於:西安→上海
本によると、兵馬俑の博物館は市内から車で一時間ほどかかり、八時半から開くという。
できるだけ見ることに時間を割くには、七時に出発すべし!と早起きして朝食を摂る。
郊外「東線」観光には昨日ホテルで予約したカムリを使う。半日チャーターというやつだ。
いちいち流しの車を探す手間が省けるだけでも余裕ができるだろうとの作戦。
博物館へは八時半ほぼぴったりに着いた。公園がまだ開門していない。
運ちゃんが中に呼びかけると、おやじさんが眠そうに南京錠をはずして開門した。
今日の一番乗りである。なかなか気分がいい。更に学割も効いて朝からご機嫌!
博物館には一号ホールから三号ホールまであるが、当然どこにも客はいなかった。
ただガイドの押し売りが一人いて少しやかましかっただけ。ふりきって一号ホール内部へ。
遺物保存のためなのか広すぎて諦めたのか、暖房が全くない。冷たい中に俑がごっそり。
人にも弓手やら御者やら色々な職業が見て取れる。が、服装はほぼ一緒に見えた。
よく見れば髷やら冠やらがついているのだが、今いち暗くてそこまで覗くのは怖い。
喋ると声が妙に響く。まるで生気のないこの空間では誰の答える気配もないのに。
二号、三号ホールは新しいものだそうで、寒いのは同じだが見やすい照明がついていた。
発掘作業の途中段階を紹介する掘りだしかけの馬や青銅製の武器なども飾ってあった。
観光でなく勉強に来てもそれなりに収穫はできそうな密度の濃い展示館という印象。
次に訪れたのは始皇帝陵。大きさは下からでは視界に入りきらない。
先が見えないほど延々と続く階段には、物売りが何人か来て商売支度をしていた。
階段というと独秀峰の記憶がまだ抜けないが、頑張ってみようということで最後まで登る。
最高地点についてみると何のことはない小高い丘といった感じしかしなかった。
見下ろす西安市内は霧に煙っている様子。街が来た道よりはるか遠くに感じられた。
ここにある地下宮殿とやらは非公開らしく、宝物は別の施設で公開とのこと。それはまあいい。
これで頂上の石榴売りと入場券売場の妖しいハードロックさえなかったらなぁ。
そして華清池。楊貴妃が入ったとかいう温泉なんかがあったりする。
楊貴妃像の立つ「九龍池」は温泉とは関係ないらしく、三mmほどの氷が張っていた。
唐代建築の湯殿を次々と見て回るが、どこにもお湯の張ってある浴槽はない。
底まで良く見えるようにとの配慮なのだろうか。ともあれどれも広く、贅沢な趣である。
建物を塗り直した時ペンキを使ってしまったらしく、色がどうも毒々しい。
これが少し枯れた丹塗の風情を持っていたら、湯殿だけでも十分に色っぽいのに。
蓮や海棠など、花の名前を付けた湯殿にはそれぞれを象った浴槽がある。割と深い。
「温泉って書いてはあるくせに、どこなんだよぅ」と振り返るに、湯気の立つ噴水が?
蓮の花に似せた台から吹き上がってくるお湯は、説明によると四十三度あるそうだ。
五角かかったが、手先をしばらく浸しただけで実に気持ちいい。半分は寒さのせいだが。
おち。庭園の外周にある建物は公衆浴場で、まさに「温泉」だった。ちょっと幻滅。
運ちゃんが勧めるので半坡博物館とやらに行ってみたが、面白い所なし。
ただ入口が巨大な女体である以外、何を見ても意味が判らない。さっさと切り上げる。
市内に戻って今度は自力観光。昨日から気になっていた包子をとうとう買って頬張る。
海老、高菜、貝、小豆どれも一つ一元。味はあっさりめ。あつあつで実に旨かった。
邪推ながら、小豆は日本からの逆輸入ではなかろうか?だって「あんまん」の味なのだ。
そして余り遠くない鐘楼まで歩く。地下道内に参観券売場があるのはやや意表を突かれた。
地上に登り、またまた階段。息を切らしながら市の四方を眺め、写真を撮る。
城壁までは見通せないほど遠いので、以降は車を拾って動くことにした。
まずは「安定門」こと西門を見る。客がまばらで非常に平和だった。
城壁の上に立ち、西の方シルクロードであった辺りをみはるかす。言葉を無くす。
門の上にある建物には天皇陛下の来た跡だとかいう見苦しい一角があった。
この下手な商売っけさえなかったらもっと感慨もあったろうに。
市の外周を辿って今度は大雁塔。手荷物は強制的に預けさせられる。かなり不安。
入場券だけでは塔まで入れてくれず、更に観覧料を取られる。ぼられてる気分。
階段が急な上に天井が低く首まで疲れて途中で息も絶え絶えになる。かなり笑われた。
何より哀しかったのは、登り切っても展望台に類する設備がなかったこと。骨折り損?
大雁塔を見た以上は小雁塔も行くぞ、ということで軽タクを拾いかなり北上する。
さっきとメーターの数字が違うのは何故だろう。ま、安い分にはいいか。
ここでも荷物は預けさせられたが、階段の幅を見ると納得できてしまう狭さだった。
へろへろぷぅになりながらやっとこさ小雁塔を踏破、と思いきや…..頂上に立てない。
奥行が手の幅ほどしかない階段から一歩で最上部に上がってしまったら降りられんぞ。
「えーっ、いいのぉ?」などと冷かされつつ、明日ある身なので空だけ覗いて退却。
余裕を持ってそろそろ空港に行くか、と軽を拾ったら何やらがみがみ言われた。
ずっと乗ると割高だとか何番の飛行機に乗りたいんだとか、とりあえずやかましい。
急ぎじゃないから途中から空港バスにしようか、といったところで運ちゃん御用。
いわゆる自転車道に乗入れたまま走っていたせいでキップを切られたらしい。
どうでもいいけどそれを客のせいにするなっちゅうの(苦笑)。
四時半に出ると言っていたバスが十五分にででくれて助かった。飛行機にほぼぴったり。
結論:西安のサービス業でほめられるのはバス乗場のおばさんだけだ。

昨日の今日で今度は北だ!いざ悠久の都へ。

於:上海→西安
桂林に行こうか西安にしようか迷っていたという経緯があって、桂林へは行った。
すなわち、西安に行く番である(笑)。午前中に飛行機が予約できれば行こうということに。
一口で予約といってもそう楽ではない。人民元を手に入れて代理店に駆け込まねばならないのだ。
更に前回の窓口では上海航空の券を扱っていなかったので市街まで出て買う羽目に。
それでも何とか間に合って、上海を飛び立ってしまった。なんてことだ(笑)。
とはいえ午後の便では到着が三時を過ぎてしまうので観光にでむく暇はない。
西安は見るところが散在しているので旧城内だけに限っても回れる勝算はなかった。
開き直るだだっ広さを逆手にとってタクシーで移動しつつ見えるだけ見てしまえ!
西安空港があるのは実は隣の咸陽市なので、咸陽市街経由で西安を外から見ることにした。
家並は民家どころか工場までがほとんど煉瓦づくり。砂か埃かをかぶっていて少し白く見える。
最初は「シルクロードって感じだねぇ」と喜んでみていたが、飽きるほどみんな煉瓦ばかり。
白茶けた建物が斜陽を浴びる姿は何となく哀愁をそそるが、ところどころ政府スローガンが書かれている。
遠目にいくつか古墳が見えなかったらまぁ刺激のない風景だったことだろう。
それよりタクシーの運ちゃんが自分を売込むのにやかましく、呆れるやら笑えるやら。
BP機(ポケットベル)を持っているというので、一応その番号を教えてもらうことにした。
視界いっぱいに広がる城壁を見つつ、余り大きくない城門から西安市内へ入る。
省都というだけあって都会っぽいが、一つ一つの建物がばかでかかった。
古典建築を再現したような形の行政機関やら、バスの十台もとまれそうな広場から。
間の路地には市場もあるが、これとて上海の農貿市場なんかと較べ数倍はある。
軽工業品、副食品、生活雑貨と扱う品揃えも場所によってまちまちらしい。
宿に着いてすぐ部屋に入り一服。明日の予定を簡単に話し合い、夕飯時になる。
おいしい餃子屋が市内に二軒あるらしいのだが、どちらも宿からは余り近くない。
ドア付近のおにいちゃんにおすすめの方を教えてもらって辺りを眺めつつ歩くことに。
日が落ちたせいか市場の人々は店じまいをはじめている。友諠商店のネオンがうるさい。
ふかしながら売っている包子類の蒸気に誘惑を覚えつつ寒い夕暮の街を歩く。
目的地が見当らないので軽食屋のおっちゃんに聞くと、何も買わないのに親切に教えてくれた。
かれこれ二十分は歩いただろうか。明代っぽいご立派な建物に捜索中の名を発見。
一階は普通の中国人席なので餃子コースを希望なら上へ、と二階へ通される。
他の街では二階席というとだいたい外国人だらけなのだが、ここは中国人が多かった。
楊琴やら古筝なんかの生演奏をやっていて、なかなか雰囲気がいい。
「餃子十八道」なる文字に惹かれ、一人八十元のコースを注文。ビールと菊花茶もとった。
一種類ひとつずつ小さい餃子が現れる。紹介は日本語だが、時々わけのわからない音が入る。
我々の卓が担当のおねえちゃんは日本語のできる人ではないらしい。
これだけ小さいのだけだったら余裕!と思いきや、何故か最後だけ大皿いっぱい。
「翡翠餃子」とか聞いた気がする。生地に法蓮草か何かの葉が練り込まれているらしい。
二つか三つ食べたところで満腹になってしまった。これ食べきれる人おるんやろか。
車を拾い、西門を往復して市街地の夜景を眺める。鐘楼が下から照らされていて壮観だった。
観光できる時間はあいにく過ぎていたので、車窓から眺めるだけでおとなしく帰る。
そして示し合せた通り車とモーニングコールを予約。あとは寝るのが仕事!