昨日の今日で時計を買う。高いか安いか。

小さい目覚し時計ぐらい道端の屋台で買えばいいかと思い、通りに出る。
しかしどうしたことか、昼間だというのに一軒も屋台が出ていない。今日に限って。
相変わらず埃っぽい街でも彼等がいないと何か物足りない感じがする。
ともあれないと仕方ないので、通りに面したスーパーで目覚ましを物色。
電池が別売りで十四元二角という一番ちゃちなのを買った。動くか少し不安。
どうせ校門前のスーパーにもあるだろうからと思い、電池は探しもせず帰った。
そして朝食用のパンを買うついで校門前のスーパーに行くと、…..ない。
普通のマンガン電池はいくら探しても単一と単二しか置いていなかった。
単三のはというと、デュラセルのアルカリ電池しかも二本組しかない。
そんないいの要らんのに、と思いつつ仕方なく買う。これが十三元。
因みに中国では電池の号数が日本と違う。「単三」は「五号」に相当する。
いざ、充填。もしこの五号電池が単三じゃなかったらどうしよう、どきどき。
もしこの目覚ましが不良品で動かなかったらまた交渉に行かねば、どうしよう。
動かない。電池か?本体か?どっちが悪いんだろう?それとも入れ方がまずいか?
だめもとで悪あがきしてやろうとばかり電池を叩くと、果して秒針が動きだした。
ほっとした。電極がちゃんと着いていないせいらしい…..ということは、また止まる?!

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