昼間から固定電話が鳴った。平日にかかってくる電話は仕事関係が多い。
出てみると「上海から」中国語だった。
幸い聞き取りやすい発音をしてくれる人ではあったのだが、早口で目が回りそうになる。
脳内で逐次和訳していたら追いつきようがない。
最も肝心な「中文和訳」「納期は28日」だけ聞き取るのが精一杯だった。
中国語翻訳の仕事をしていると、よく初対面の人に「じゃあ中国語はぺらぺらなんですね」と言われるが、喋れたものではない。
厳密に言うと、中国(語圏)に足を踏み入れれば喋れる。旅行や買い物の用は足せる。
言語が問題なのではなく、電話で話すのが異常なほど苦手なのだ。
(日本企業に電話で問い合わせするのさえ苦痛でならない)
まして国際電話だと通信上の雑音も入り、難易度が高くなる。
二週連続で英語翻訳をしている人々にあれだけ会っておきながら、「英語ぺらぺらなんですか?」とは一人にさえ聞けなかった。
何となく敬意に欠ける気もするし、そういう雰囲気の場でもなく尻込みしてしまったのだが。
自分は聞かれることを相手には聞けない、というのはやはり修行で克服すべき弱点なのだろうか?
おこづかい半減
我が家は結婚当初から「おこづかい制」にしていないので、自分の所得は全額が勝手に使えるのだが。
私が「おこづかい」と呼んでいるのはカブドットコム証券の「貸株料」である。
純然たる不労所得なので「おこづかい」と呼んでいるのだが、見事に右肩下がりで笑ってしまう。
ここ半年で株式の売買は一件もしていないのに、貸株料が半減。
07/13 378円
08/17 339円
09/14 335円
10/13 304円
11/16 187円
12/14 170円
こうして並べてみると10月(9月分の貸株料)と翌月との差が大きい。
「この間って何かあったかな?」と思いつつも答えが出せない私は投資家にはなれそうにもない。
円高のような、JALショックのような……
どの株も株主優待が欲しくて買った銘柄なので、当分は売る予定がない。
売るつもりになったらさぞや青ざめるだろうなと他人事のように思っている。
貸株料は「銀行預金にしておいたらもらえる利子」ぐらいの認識だが、まあそれにしても不景気なこと。
名刺に出る個性
二週連続で人の集まる場に顔を出した結果、私ごときでも十数枚の名刺を頂くことができた。
まぁセミナーの講師を務めた方はそれも業務の一部ぐらいの認識だったかもしれないが。
会社や組織(から来た人)の名刺はさておき、フリーランスの皆さんの名刺が面白い。
A・名前と連絡先だけ
B・カラーのイメージ画像?
C・肩書きのごとく取り扱い分野を追記
D・裏面に取り扱い分野を列記
E・裏面に履歴書(!)
F・裏面に英語表記(しかもファーストネームが本名と違う)
私本人はCに類する名刺を使っている。
分野などあってないようなものなので「中国語翻訳」としか書いていないが。
それでも効果十分と言うべきか、名刺交換に応じてくれた人のほぼ全員に「へぇ中国語!」と反応された。
数年前は書いていなかった(Aの類だった)ので、書いて正解だったのかなとは思う。
むしろAの類は勿体ないなと感じるぐらいだ。
一対一で話す場面なら相手についてのメモをそこに書き込むとかいう方法もあるだろうが、交流会の中で渡し合う名刺に情報が少ないと、やはり印象が薄くなる。
ちなみにFの名刺をくれた人は一番それが似合わない外見の人だったのでよく覚えている。
恐らく商社かどこかで働いていたときの通称ではないだろうか。
ニコチンと血糖値
新卒で入った会社の先輩やら上司やら男性陣は喫煙者が多かった。
企画書などで煮詰まってくると「ヤニが切れた」と言っては離席し、いい表情で戻ってきていたものだ。
近年お世話になった会社は複数あるが、喫煙者はあまり見かけなかった。
その代わりなのか、皆さん煮詰まってくると「血糖値が下がった」と言ってガムやチョコレートに手を出していた。
自分はタバコを吸わないので後者の気持ちなら分かるが、前者も似たようなものだろうか。
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恐るべし大阪のオバハン
色々と間の悪かった今回の東京出張だが、帰りのバスの連絡はよかった。
回数券を買って少し待つだけで乗車できたので疲れずに済んだ。
ほっとして家に連絡を入れたところで問題発生、こまったちゃん登場。
出発時刻になってから悠然と現れたオバハン、「このバス○駅に止まるのん?」
空港側係員「止まるけど、もう出るよ」
オバハン「ちょ待ってぇな、乗して」
係員「じゃあ急いで切符を買ってホラ、んで預ける荷物あんの?」
オバハン「…」
その連れとおぼしき若い女性が券売機に並んだが、なんだかまごついている。
しばらくして本人が窓口へ行くと、上述の女性が荷物を預けはじめた。
係員「そっちの荷物は?」
若い女性「私は行き先また別なので…」
嫌な予感。
オバハンが切符と釣り銭を持ったまま乗車してきたときには南ターミナル発の定刻を2分ほど過ぎていた。
しかも、北ターミナルで乗客を拾いだしたタイミングで「ちょ降ろして」
…降りる?
目が点になっている運転手を尻目にダッシュで降りた彼女、北ターミナルの係員に何やら話しかけている。
彼女の声は分からないが係員の返事だけは聞こえた。
「え?荷物あるかないか分からん?んで戻るの?ってか預けたの?…え?娘が持ってった??」
先刻の女性はオバハンの娘だったらしい。
オバハンはその娘となのか携帯でしばらく話してから、バスのトランクルームに首を突っ込んだ。
「あ~、うちの荷物あったわ~」と言いながら再乗車。
「皆さんえらいすんません、お待たせしました」
……何をか言わんや。
すんませんと口に出しただけでもかわいいと思っておくべきなのだろうか。
それともその行動力を多少は見習うべきなのだろうか。
何とも逞しいことは確かなのだが。
……ああはなりたくない。
外こもり?
今日は会う予定だった友人が捕まらなかったので、時間が空いてしまった。
とはいえツアー扱いの契約なので航空便をずらすこともできない。
滞在先が安いビジネスホテルなのでチェックアウトがやや早い。
さあ困った。
とりあえず空港へ直行し、ラウンジで過ごすことに。
時間が空いたとはいえ、実は手元に仕事を抱えているのだ。
電源とインターネットにありつければ退屈はしない。
ラウンジは両方を提供してくれるのだが、いかんせん机が椅子の真横についている。
動かせる構造でもないので、身をひねるようにして午前中をそのまましのいだ。
正午ごろになって腰が疲れてきたため、休憩を兼ねてラウンジを退室し空港内レストランへ。
おでんが美味だったが、何故かイタリア~ンなトマトが入っていた。
しかしそのトマトも何故か美味だった。
デザートまで食べて満足したところで、元のラウンジには戻らず保安検査場へ。
検査場はむしろ伊丹のところより混んでいた。
通過した先は閑散としていたので利用客数の差ではなさそうだ。
パソコン専用のかごを係員に手渡ししてもらう暇だけでも蓄積すると行列になるのではと疑わしい。
東京土産を一つ買って、今度は制限エリア内のラウンジへ移動。
保安検査前のところでは全席にあった電源が、こちらではほぼ確保できない。
ようやくタコ足から引っ張れそうな場所を見つけたので、他の条件は考えずまずその席に陣取った。
こちらの椅子は(是非はともかく)動かせるので、椅子を回して机の正面を向いたところ。
数分後にラウンジの人がやって来た。
戻せと注意されることは覚悟していたのだが、意外と用件はそうでもなかった。
「電源の取れるお席ならご案内しますよ」
そそくさと椅子を戻し彼女の案内に従うと、ビジネスセンターなる部屋に着いた。
ラウンジの中にパソコン部屋がしつらえてあったのだ。
背中合わせに2席あり、事務机にやや独特なパソコンが備え付けてある。
10分100円でOpenOfficeとブラウザが使えるそうだが、持ち込んだパソコンを隣で使ってもいいらしい。
それを示唆するかのようにfreespotの案内表示がちょこんと置いてあった。
雑誌を読んでお茶を置いたらいっぱいいっぱいのテーブルとは比べものにならない安定感。
すっかり根を生やして3時間ほどそこで仕事をさせてもらった。
途中、反対側の席に何人か出入りがあったり、利用を試みて断念する人があったりしたが、よく覚えていない。
そんなに集中して仕事をしていたということもないのだが。
そんなラウンジの状況は、電源検索サイト「モバイラーズオアシス」を作っているダンナに随時報告した。
外出先で電源が取れるとか、机が使えるとかいう場所を収集表示しているサイトなので、そういう情報の需要があったりするのだ。
夕方になって搭乗口付近へ移動すると、パソコン用と言いたげな机と椅子の組が目に入った。
まだ離陸まで時間があるので作業を再開しようかと思ったが、インターネットにはありつけなかった。
やむなくオフラインでもできるところのみ作業を進め、搭乗案内を待つことに。
ということでほぼ丸一日、羽田空港に籠もっていた。
貴重な機会だとは感じないが、多分そうそうない事態だろうとは思う。
JTF翻訳環境研究会
わざわざ東京に出てJTF翻訳環境研究会「IT翻訳の現状と翻訳の未来」に参加したのは、話題がまさに業界の環境を取り巻くものだったからだ。
講師はもとより聴衆もほとんどがIT翻訳の中の人。
翻訳会社から来た人も、フリーランス翻訳者も相当数いたが、基本的利害は共通している模様。
第一部が「IT翻訳の現状」。
IT翻訳の顧客は多国籍企業が多いようで、昨年来の不景気がとても響いているとのことだった。
・翻訳単価の切り下げ
・もはや「翻訳」の手応えがない「作業」
・優秀な人材でも仕事にあぶれる景気
とまあ、印象に残っているのは暗い話題ばかりだ。
出席者からは苦笑やらため息やら声にならないような反応が漏れたりしていた。
第二部は「翻訳の未来」。
・Googleの翻訳関連ツールが革命を起こすのか?
・起きるとしたら影響は?翻訳業界としてのすべきことは?
・日本でも英語を公用語にすべきでは?
といった講師の推測と意見が熱く語られた。
翻訳するということの意義や歴史などについても言及があり、考えさせられる内容ではあった。
その後ややあって懇親会に移ったわけだが、やはり出席者は誰もが「英語の人」。
私だけいまいち利害(蚊帳?)の外にいる感じがやはりぬぐえなかった。
講師じきじきに聴講の動機を尋ねられたほどだ。
……ぃゃだって、要項を見る限り、自分が対象外とは思えなかったのだが。
○翻訳業界の将来に関心のあるすべての方(IT翻訳の予備知識は不要です)
業界の末席を汚している以上、関心は大いにある。
それに、講義内容も英日・日英の翻訳に特化されたものではなかった。
・業界の構造と動向
・仕事の流れ
・翻訳対象の変遷(文脈のある一連の文章→大量の断片)
・最近の翻訳関連ツール
など、いずれも中日翻訳だからといってありえない話ではない。
大幅に違ったのは受注単価ぐらいのものだ。
昔は高かったという話は「歴史」なのでさておき、十分以上に値下がりした英日の単価でも聞くと高く感じる。
懇親会で「だって安かったら家族が養えないでしょ」という声があったが、それはどうなのか。
コスト積算でいくら欲しい、というのは違う気がする。
翻訳者に家族がいようといまいと、客先には何ら関係がない。
まぁそこを主張する、できるのがグローバルな発想とやらかもしれないが。
盛りだくさんな一日
・東京に移動
・元同僚二人と昼食→副業の営業
・ゲーム翻訳受注
・翻訳環境研究会
・研究会後の懇親会
・納品済み翻訳の確認
今回の主な目的である研究会、懇親会についても思ったこと書きたいことが多々あるものの後述。
まずは一言だけ、「収益の柱は複数あるといいよね」
とかく充実して忙しい一日だった。
空港にて
リムジンバスの都合で半端に時間が余った。
暇つぶしの需要と食後の薬を飲む都合から、ベーカリーカフェで朝食を摂ることにした。
したのだが。うっかりカフェ部でなく持ち帰り部に並んでしまい、「お気を付けてお持ちくださいませ」
軽くへこみながら、飲み物を買うのはばかばかしいと思いカードラウンジへ移動。
「飲食物の持ち込み、持ち出しはご遠慮ください」と入ってすぐの場所に掲示されている。
持ち出しはともかく持ち込みぐらいいいぢゃないか、空港内だしと内心ごねて(実際には黙って)いた。
すると航空券とカードを受付に出して待つ間、手前にパンがあるではないか。
「クロワッサンサービス なくなり次第終了」
しくじった。パンを買う必要自体なかったのだった。
ともあれ朝食と暇つぶしはラウンジで済ませられたのでまあいいか。
お気に入りの「充実野菜」にもありつけたし。
一方、手荷物検査にどれぐらい時間がかかるか気がかりだったのだが、意外と順調に流れていた。
というのも、今月から機内持ち込み手荷物が各社統一だとかで基準変更になったのだ。
気づいていなかったり無視したりする乗客が何人いるかによって所要時間が決まるのではと心配だった。
パソコンを鞄から出したとき並ぶ列を変更したのが幸いしたか、全くストレスなく通れてびっくり。
ちなみに検査場では図のような枠を検査器にはめているのだが、荷物を通すときにはよけている。
よけるなら意味ないような気がするのだが。
