便利さの裏返し

携帯電話が故障した。
同じ機種(biblio)を持っていない人には想像も付かないであろう不具合。キーが消えた。
しかも縦配列の時だけ、3の列が一つも点灯していない。
(この電話機、画面の縦横に応じて違うキーとして使える特殊な仕様になっている)
そう言えば去年そうして歯抜けになったとかいう体験談を聞いたところだったので、修理へ持ち込むことに。
ところが電話屋で門前払いを食らって唖然。
「修理中の代替に貸し出す端末がないから」受け付けられないという。
幸い一代前に使っていた別機種が自宅にあるので、取りに戻って再挑戦した。


と、今度は「おサイフケータイはお使いですか?」ときた。
モバイルSuicaの残額が約2000円だと云うと、窓口の人が困り顔で電話をかけ始めた。
「機種変更のお手続きをこのお電話でお願いします」と受話器を渡されたまではよかったが。
一度目、「大変混雑しております。おかけなおしください」
二度目はコールセンター以外につないでくれたようだが「まずアプリを立ち上げてください」
…つまり電話では何も解決しない。
アプリ操作で機種変更をする手続きなら去年もやったので知っているのに。
電話でも手続きできるのかと思っていたら肩すかしを食らった。
尤も、関西勤務の人にJR東日本のサービスを知っておけというのも酷な話なのかもしれないが。
ともあれ端末内のカードを右から左に抜き差ししつつ、「機種変更」手続きを終える。
本体に記録していた電話帳の内容を旧機種に移してもらうべく二台とも差し出したところ、
「こちら(旧機種)にも電話帳はございますよね?」
上書きはできないので自分で全部抹消してくれと言う。
消すのは造作ないが、その後からデータ云々の承諾書に署名というのが何とも後味よろしくない。
単純に手際の問題なのかもしれないが。
「あの、SDカードの移動はなさいましたでしょうか」
「さっきしておきました」
「流石」…流石?


そうこうしているうちメールの着信あり。
何やら待たねばならなさそうなので、軽く返信しようかと思ったら入力しづらいのなんの。
横配列が欲しくて今の機種にしたぐらいなので当然と言えば当然。
入力しづらいのは純粋に仕様であって致し方ないことなのだが。
慣れとは恐ろしいもので、以前ずっと使っていた機種なのにまるで手になじまない。
恐らく慣れた頃に修理が終わるのだろう(苦笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です