不器用

物心ついた頃から自他共に認める「ぶきっちょ」だ。
手先から人付き合いにいたるまで、思ったように振る舞えることはほとんどない。
しかし不思議と「仕事」だけはむしろ要領がいいと褒められる。
(あるいは厭味に鈍感なだけかもしれないが)

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一つの全体像

中国語文書なら何でも扱う都合上、浅くとも広く諸事を把握しておく必要性は自覚している。
深く広くが理想的かもしれないが、まずは最初の一歩を踏み出すための足場が大事。
実用書の類は食わず嫌いせず目を通すことにしているが、ある盲点に気づいた。
本よりも実務の近くで生きている文書がある。

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慶事

妹の結婚式に出た。
全てが美しすぎて、泣けた。
十年前にしなかった、できなかったこと。
がんばったね。おめでとう。

持つべきものは

大切な人と会った。
最初は近況や他愛もない話をしていたが、公にできないような話も聞いてくれた。
止めることもなく、流すこともなく、真剣に聞いてくれた。
「ぜ~んぶ吸い取って、向こうに捨ててあげます」
涙は出なかったが、その一言でどれほど救われたことか。
ありがたいやら申し訳ないやらと思いながら別れたが、明るく「また声を掛けてね」と。
こういうひとたちの存在と縁に感謝している。

根底にあるもの

特に自分探しをしていたつもりはないのだが、一語一会なる本を読んで気づいた。
今更と言えば今更なのだが、自分の根底には法家思想がある。
同書のように出典を明示したり、一言一句を諳んじたりできるわけではないが、根付いている。
紹介されている言葉や故事に新鮮みを感じなかったのは、多分そのせいだ。
尤も、後半に出てくる仏教関連の話はどれも目新しく映ったが。

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下請業者

中小企業庁から「代表取締役殿」宛ての封書が届いた。
すぐ上の行には間違いなく私の名前が記されているので私宛てなのだろう。
開いてみると、「親事業者との取引に関する調査について」と題したアンケートだった。
「下請代金支払遅延等防止法」とやらの状況確認が目的だそうだ。
ちなみに、ここで言う「親事業者」は同法の用語であり、資本関係の有無は不問。

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文学的?

いつの頃からか、小説やドラマといった作り話が苦手だ。
テレビの「ドラえもん」さえ最後まで見ていられない。
偉そうに言えることではないが、文学どころではないのだ。
だというのに、物言いが文学的だと知人に指摘され、当惑している。
この日記も含め、雅語が多いとその人には言われたのだが。

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サービス

サービス残業ならぬ無償サービスの話題で少し盛り上がっていた。
客先との関係によりけりで、翻訳業務とは少し離れた仕事をおまけでするという話である。
表組みやレイアウトなどの作業は依頼/指示してくる会社とそうでない会社があるのだが、
そもそもどこまでが契約内容に含まれる「翻訳作業」なのかは実は曖昧なのではなかろうか。

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