海を探る人々

海洋研究開発機構の一般公開があったので見学してきた。
最寄り駅から無料バスが出ていたが、行列の長さに呆れて3.6kmほど歩くことに。
おとなしく並んでバスに乗るより早く着いたのではないかと思う。


お目当ては有人潜水調査船「しんかい6500」の見学である。
混んでいたのでFRP製の船体を撮ることはできなかったが、間近で見られて満足。
圧力に耐える機構と塩水を防ぐ措置のあれこれを聞くことができた。
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「しんかい6500」のマニピュレーター。
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こちら「しんかい2000」のものと比べるとだいぶ構造が違う。
同じ機能を実現するために採用される設計の違いというのも面白かった。
期待以上にのめりこんでしまったのが海洋調査船「なつしま」の船内公開。
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長いタラップと階段を渡って3階から見学。
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船の計器類を間近で見る機会もそうそうないので何を見ても新鮮に映った。
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「応急部署表」なる緊急時の行動指針。
この船で働く人々の組織や任務が垣間見えて興味深かった。
あいにく順路の狭いところなのでゆっくり見ることはできなかったが。
これだけの代物を造り、使う技術力もさることながら、公開の仕方にも感心した。
子供がさわってもいいように肝心な操作だけを防御したり、
中が見えるように船体の一部FRPを透明アクリルと張り替えたり。
一方で見学者は何を学び持ち帰れたのかは分からないが。
記念写真を撮るだけならもうちょっと他でどうにかならないかというご一行様。
解説プレートで蓋してあるトラックボールをいじってカーソル移動で遊ぶお子様。
それでも特に大きな事故なく、これだけのイベントを運営するのもさぞや大変だろう。
年に一度で慣れていないのか、説明してくれる研究員にも必死な人が複数いた。
くだらないことでも笑顔で丁寧に答えて、彼ら自身にも得るものはあったのだろうか。

“海を探る人々” への2件の返信

  1. はじめまして。
    「しんかい6500」の事を調べていて、たまたま通りかかりました、JAMSTECとは畑違いの宇宙開発に携わる者です。
    「くだらないことでも笑顔で丁寧に答えて、彼ら自身にも得るものはあったのだろうか。」との事ですが、JAMSTECの職員達は、自分たちの研究に興味を持っていただける方々に説明すること自体が重要な任務である、と認識していると思います。
    深海や宇宙の探査は、基本的に税金を投入して実施されており、この種類の仕事に携わる者は、これを様々な形で納税者に還元することが求められているからです。
    このような一般公開で多くの方に関心を持っていただくことは、自分たちの仕事を納税者の方々に理解していただくこと、またそれにより若い世代に関心を持ってもらい、場合によっては後進として研究を引き継いでもらえる可能性にもつながります。
    以上の理由から、「彼ら自身にも得るものはあった」と思います。

  2. ほっとするような、励まされるような。
    第一線の人々は親方日の丸でも真摯でひたむきなんですね。
    そういう用途を指定して納税できたら、と思ってしまいます。

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