経験あってこそできたこと

先日の即席データベース作成もそうだが、昔取った杵柄とやらが妙なところで出てくる。
・メールで質問や価格交渉をするときの書き方は編集職の時に習った(本当に習った)。
・類義語の整理や文脈の抽出手法はシスアド資格を取るときに勉強した。
・ExcelやAccessの方法論はパソコン番をしていて覚えた。
・誤解されにくい表現方法はコールセンターの裏方で聞いた。
無論こうしたものが必ずしも正しかったり強力だったりする訳ではないが、
その道理さえも経験あってこそ理解(納得)できるような気がする。

迷惑なメール

午前3時前に携帯メールの着信で飛び起きた。
見ると某米国系翻訳会社の引き合いだったのだが、とても引き受ける気にはなれなかった。
安眠妨害で不機嫌になったこともさることながら、リスクが高いのである。
・一斉送信。特に私宛という訳ではない。最近この手の引き合いは流すことにしている。
 この会社の場合報酬は交渉しないようだが、合い見積りを取っているようなものだ。
・自称至急案件。ただし(しかも)「not yet confirmed」つまり発注は未確定。
 後ろがばっさり切られているのにいつ着手できるか分からない。
報酬は安くはなかったが、上記のリスクを背負ってまで引き受けたいほどでもない。
こちとら更に為替リスクもあるのだ。
そしてこの送信元に叩き起こされたのは初めてではない。
着信音(振動)だけでも止めねばと思って携帯をいじったが設定はできない模様。
やむなく迷惑メールフィルタをかけることにした。
いわゆる「迷惑メール」ではないのだが、実際に迷惑なのだから仕方がない。

以上、時差不幸自慢。

もっと厨みたいに変換してくれ

#「厨」とは2ch用語で、中学生やマニアを指す侮蔑語(ここでは侮蔑の意味はない)。
普段お堅い工業規格ばかり訳している私が、オンラインゲームの翻訳を受注した。
頭があったら撫でてやりたいぐらい賢い日本語変換ATOKは普段の癖を学習しているため、
どうも変換結果が堅くて修正に手を焼く。
「拳闘士」が「検討し」……一般には誤変換でないだけに大変だ。
だというのに「もえくるう」を変換したら何故か一発で「萌え狂う」だった。
……そんな変換したことないのに。どこで何を学習しているのだ。
ATOKに頭があったらすりつぶしてやりたい。

上級試験は甘くない、のか?

TRADOS認定試験(上級)を受けてみた。
PDF資料と受験料(3回挑戦可能)で2万円也。
受かったとしてもマイナーな資格だし、とは思っていたものの。
2連敗
資料は全て読んだし、何も疑問を感じていなかったのだが
いざ試験問題を見ると「???」で全く進まない。
使わない知識は身につかないということか。
遠吠えをさせてもらえば、別にそこまでできなくても……な内容だった。
大規模プロジェクトの一員(翻訳会社の担当者を含む)にならない限り、
ファイルの共有やら権限設定やらに腐心する機会はない。
これまで何件かTRADOS指定で仕事をもらったことはあるが、
作業の共有も引き継ぎもした例しがない。
……あるいは英語が本業の人ならば必要な知識なのかもしれないが、
実際のところどうなのだろう。
使用歴5年で数件しかTRADOS指定の案件を受けたことがない。
大規模案件ですらせいぜいExcelの一覧表が訳語の統一用に回ってくる程度で、
翻訳資産(と言われているもの)の活用は専ら私個人の中でだけ行ってきた。
発注元が言及することといえば「繰り返し文節は30%(の報酬)ね」程度。
持っていることで収入が減る希有な技能……

円高なのに

以前から気になっていたSDL Trados認定なるものを受けてみることにした。
字面どおり?Tradosが使えるよん、というSDL社(販売元)のお墨付きをもらう試験。
何ら公的でない資格ではあるが、受験料に教材費も含むというので専ら教材が目当て。
と言うのも、Tradosはやたらマニアックで複雑なソフトのくせに日本語の独習本が1冊しかないのだ。
しかもその本は某社の中の人に貸して数年……
その受験料とやらが何だか損した気分なのだが、定価のせいと言い切ってよいものか否か。
199米ドル/ユーロと表示されていたのに、いざ申し込んだら2万円だった。
今朝の為替相場では1ドル90.34-90.39円、1ユーロ117.68-117.73円なのに。
手数料を考慮すると1000円とはいかないが、500円ぐらい損した気分。
円決済にする分のリスクを見込んで日本(人)向けを2万円に設定しているのだろうか?
昨今の円高を少しでも利用してやろうと思った私が浅はかだっただけなのか……
……外貨収入はしっかり目減りしているorz

これがプロの日本語かいな?

普段お世話になっている翻訳家向けソフト、TRADOSは数年前SDL社に買収された。

それ以来、年に数回SDL社からキャンペーン案内のようなものが来るのだが。

翻訳者の皆様へ

来たる9月30日(火)のインターナショナル翻訳の日を祝して、私達は専門用語集の管理について、アンジェリカ ゼファスとともに専用のウェビナーと特別な提案をご用意いたしました!

こんなひどい日本語、プロが書いたとは思えない。
たとえ神聖不可侵なる原文があって、めいっぱい素直に忠実に訳出しようと努力した、としてもだ。
よりによって配信の相手はプロの翻訳者のはずである。
我々(翻訳者)はツッコミを期待されているのだろうか…?
ちなみにSDL社は翻訳会社である。

癒されない痛み

肩こりが苦痛になってきたので中国整体院なるものを訪れてみた。
似通った名前や業態の店が密集した地区だったので迷子になったのはご愛敬。
問題は、余りにも痛い(←過去形ではない)こと。
帰ってきた今でもその指の跡が痛いのはもしや内出血?
私を担当してくれた人は日本人らしかったのだが、「痛い」と言っても「そうですか」で続行。
過剰に無口で、こういうところによくある「どこそこが悪いんですね」の解説もなかった。
全身あちこちが悪かったのか、痛みに過敏(我慢がない)のか、一体どうなってるんだ私。
ふと、痛さのせいで全くリラックスできなかったことに気づく。
当初の目的は肩こりの緩和であって別に癒しは求めていなかったと思うのだが、
意外にないと不満なものなのだな、と他人事のように眺めているところ。

痛くすぐったい日本語

そろそろ新しい専門用語辞書を仕入れに行こうかと上海のツアーを物色していたところ。
ツアーの宿泊先候補に見慣れないホテルがあちこち出てきた。
留学していたのが10年も昔になるせいか、頭の中では「上海=虹橋」なので
いまだに浦東地区(=今をときめく国際化地区)の情報がぴんとこないのだ。
外資系の素敵な?ホテルが出てきたので詳細を調べるべく公式ページを検索してみると、
いかにもな英語ページにいかにもな多言語対応。やはりどうも素敵なホテルのようだ。
英語で説明を読むのはしんどいので日本語表示に切り換えたところ、いたたたたたた……。
何も悪くない。間違っていない。恐らく日本人が訳している。だが堪らなく翻訳臭い。
「親しいサービスと居心地良いご滞在はいかがですか。 」
いかがと言われても。
訳した人の気持ちは勝手に分かる、引きつり笑いを禁じ得ない。
似たような文を書いた記憶があるので痛し痒し、他人目線で見るとくすぐったい。
どうしてもホテルの案内文はそうなりがちなのだと思う。
転がっている訳例がそんな感じのものばかりだし、
翻訳会社が細かく指示してくれない限り原文の表現を切り捨てるには勇気が要る。
意訳でカッコヨくしていいのか、ダサくなっても原文に忠実にすべきなのかは常にかなり迷うのだ。

お休みではない地域

日本はお盆休み。商店街のあちこちでシャッターが降りている。
中国は噂によると五輪休み。観戦でどこの会社も営業している場合ではないとか。
そんなわけでさぞや暇だろうと思っていた今週だが、意外にも引き合いは複数もらえた。
米国からと台湾から。
しかも二社とも久々に声を掛けてくれたところなので何だか笑いが漏れた。

こんな日に限って

全ては自業自得、昨今の言葉で言うところの自己責任なのだが。
日曜に旧友の舞台があったので東京に行ったところ、携帯電話の充電コードを忘れた。
珍しいほど携帯電話を使う日なのは分かっていたというのに。
一緒に見に行く友達と待ち合わせたり、夕方に会食することになった別の友達に時間を確認したり。
あくる月曜日は昔いた職場の人々とお昼をご一緒した。
ふとメールチェックしたところ、新しい取引先から引き合いが入っている。
第一報までは携帯から返信できたが、やはりパソコンでネットにつなぎたい。
食後すぐに空港へ向かい、そそくさとラウンジへ。
手持ちのカードで無料だったのはいいが、返したもらったとたんにそのカードを何故かなくす。
しばらく探したが見つからないので、開き直ってパソコンを立ち上げた。
接続していない間にまとめてあったファイルを依頼主に送信すること数件。
届いていたメールの添付ファイルに目を通し、返信をしたためる。
一部の翻訳にとりかかって間もなく、今度はパソコンの電池が切れた。
さすがにラウンジから電気をもらうのも気が引けるので、再びカードを探しつつゲートへ移動。
往路と違って復路は機内が混雑しており、通路側の席になったのでほどなく寝た。
着陸して携帯の電源を入れ直してみると案の定、電池の残量警告が。
しかもそんなときに限って得意先からも引き合いが入っていた。
息も絶え絶えの携帯からいつになく短い返信を出してお茶を濁す。
家に着いたときにはやはり力尽きていた。
自分もたいがい疲れてはいたのだが、納期の都合もあって休む暇はない。
携帯を充電台に横たえて家の電話からカード会社に謝り、やっと日常に戻ると
しばらくかまってやらなかったのが気に障ったのか、愛鳥にギーギー怒られた。