エキサイト翻訳の頼もしさ

エキサイト翻訳は英語、中国語ともになかなかよい和訳をしてくれる。
長ったらしい文章をざっと見たいときなどに普段から重宝しているのだが、
新たな使い勝手の良さを発見してしまった。
表示される訳文が画面上で上書き修正できてしまうのである。
少々の手直しで使えそうな訳文が表示されたときなど、非常に便利だ。
更に邪道な用法としては、段落が長すぎてTRADOSのウインドウを表示しきれないとき
エキサイト翻訳のサイト上で対訳を作成してしまうというのがある。
大幅な修正というより自力で翻訳をするはめになっても余り損した気がしない。
原文と訳文が左右にきれいに並ぶだけでも意外と価値があるものだ。

たかが日本語入力、されど日本語入力

遂にATOK2007を購入してしまった。
MS-IMEのおバカさにつきあうのも訓練のうち、と何年も耐えてきたのだが
余りにも誤変換がひどいので、やはり「本物」を買おうかということで。
貧民九歳って……ATOK2007はもちろん?一発で「救済」。
だいいち私は年齢を漢数字で入力するなんて習慣はない。
数字はほとんどの場合アラビア数字で表記している。
どこで何を学習したと言うのだ。
そもそも私はパソコンなるものとのつきあいが長いので、
連文節変換とやらはほぼしない習慣がついている。
昔の入力方法では余り文意に即した変換が期待できなかったので
文節どころか単語単位で入力することにしているのだ。
そのほうが後から修正する手間は格段に少なかったと今でも思う。
MS-IME2000ぐらいまでは。
あの古川亨氏もブログか何かで糾弾されていたようだが、
最近のMS-IMEはそういうわけでとみにひどい。
珍しいほど昔の方がましだったソフトだ(と少なくとも私は思っている)。
ま、それもこれから特に気にしなくてもよくなる予定なのだが。
日本語入力そのものが仕事の根幹をなしているので、
生産性向上に投資したということになるのだろうか。
ちなみに、ダウンロード購入だったが領収書も発行してもらえる。
#5日ほどかかるとのことなので「もらえた」ではない。

登録面談

個人翻訳者としては初めての登録面談に行ってきた。
かなり広い会議室に通され、まずは緊張。
名刺交換をしたことのあるマネージャーさんが他のマネージャーさんと現れ、
まるで正社員の採用面談だと思っていたのだが。
ツカミで「ブログ拝見しました」と言われ和んでいいのか固まっていいのか。
先日の内容に触れられていたので単なるごあいさつではない模様。
まぁ世界中に公開しているといえば公開しているブログだし、
メールの署名にもアドレスをつけているので驚くべきではないのだろうが。
母以外に読者がいたとは(笑)
対応された方はお二人とも腰が低く話のしやすい人柄だった。
ついつい話が弾んで脱線してしまったりもしたが、聞くべき話は聞いてきた。
訳文を翻訳会社に提出するとき校正担当にも送るという方式は確かに初耳。
しかも校正戻りは毎回あり、反映させたものを正式納品にするという。
どこまでツッコミが入るのか(入れていいのか)質問してみると、
「正しいかどうかのチェックです」と明確なお答え。
頂いた資料は英語翻訳者用のものだったが、方針はすっきりまとまっているようだ。
どんな仕事がもらえるようになるのか、楽しみなような少し怖いような。

同じ発注元からの割り込み

昨日は昼間からやや大型の案件に取り掛かっていたのだが、
夕方になってその発注元である翻訳会社から別件での引き合いが来た。
内容は一般的で、量もA4で5枚ほどであるが、納期がちと早い。
難しくないので引き受けることにして、手元の仕事を中断した。
担当者いわく「11月は忙しいです」。確かに。
幸い、割り込んだほうの仕事は想像したとおりの難易度だった。
昨日のやり残しを置きぬけに片付け、早々に納品完了。
作業中と分かっている相手に割り込み発注をかけるとは、
この会社(担当者?)は納品の速さを当てにしているのだろうと薄々感じる。
まぁそれが私の取り柄というか翻訳仕事で発揮できる付加価値なのだが。

ここにも仕事の早いのがいた

某クレジットカード会社にカードの再発行を依頼したのは月曜日。
なくした訳ではないが、磁気が弱っているらしく使えなくなってしまったのだ。
1店舗だけならば読み取り側の問題も考えたが、累計3店舗。
これは使いづらいぞ、と電話した先は紛失届係。
「すいません、なくした訳ではないんですけどカクカクシカジカ」
「ではこちらで承ります。まずご本人の確認を……」
とつつがなくやりとりが進み、手続きには5分もかからなかった。
そして今日、早くも替えのカードが届いたのだ。
郵便には中1日かかるだろうと考えると、電話を切ってすぐに再発行?
審査の手間がなければそういうものなのかもしれないが、
それにしても対応が早い。
電話を切る間際「一週間ぐらいかかるかと思いますが」と言っていたのは
あまりに堅い読みだったということか。
ぃや、あっぱれ。

週末のようなもの

6倍速(?)で仕上げた案件から2日間、ぼーっと過ごしてきた。
半ば意図的に「何もしない」をしていたので、無為の空しさは特にない。
作業中には碌に目を通せなかったニュースサイトやらお気に入りブログやらを閲覧し、
気が向いたら愛鳥と戯れる、見ようによっては優雅な2日間の中休み。
数日なら脱力もいいのだが、余りに続くと自営業者ならでは?の不安に陥る。
実際、無収入が続いた時期もあった。
ところが今回は非常に間がよかったらしい。
いつも使ってくれている翻訳会社から大き目の引き合いが来たのだ。
今週と来週のスケジュールを聞いてきているぐらいなので、
およそ1週間ぐらいかかる案件なのではと想像。
原稿整理中につき発注は明日とのことだが、八割がた確定している。
することの予定があって終えられる「週末」は殊に気分がよい。

失礼しちゃう

和訳を専門にしている私は、翻訳と関係ない畑の友人からも日本語表現を相談されたりする。
どういう表現が実務的に正しいのかは日ごろから意識しているのだが……
「パン、失礼します」
某ファミレスにて。
この人はパンを下げようとしているのではない。配膳中。
続くおかずも飲み物も「~~失礼します」で済ませていた。
これはもしや「~~になります」の次の表現か?
ちなみに丁寧に言うと「こちらパンのほう失礼いたします」らしい。
失礼しちゃうわ、全く。
つっこみどころ:「失礼します」一回だけならさほど耳にひっかからないが
何で「失礼」なのかと考えたら「お話中のところ失礼します、パンをお持ちしました」では?
「お荷物そちらにお願いいただいてよろしいでしょうか」
岩盤浴屋にて。
この人が相手に何をさせようとしているか、この文だけで分かるだろうか?
答え:「お荷物はそちらにお入れください」
その場に居合わせたからこそ意図が理解できただけのような気がする。
つっこみどころ:誰にお願いするのだ。
目的語が省かれ過ぎて日本語が暴走ぎみなのだろうか。

6倍速?!

A4で170枚という規模の納品を済ませた。
済んでしまった。
指定納期は12/7だったので、その6倍も早く納品したことになる。
今回ほど使い慣れたソフト類のありがたみを感じたこともない。
原稿が画像PDFだったので、
ページごとにTIF出力→OCR→改行位置修正→翻訳→レイアウト
という5段階で作業していたのだが
正味の翻訳時間が最も短かったように感じる。
前半こそ調べ物が多く打ち込み量も多かったのだが、
3割ほど進んでからの加速度がすごかった。
TRADOS使いには当然のことなのかもしれないが、
それまで自分の書いてきた訳文が、ある段階から作業用の雛形になる。
殊に今回のような規格文書や操作マニュアルなどに対しては効果も絶大。
雛形と作業中の文書でどこが違うのかも見やすく表示してくれるので
校正ないしその反映ぐらいしか手間がかからないのだ。
ほぼ自動入力。頭の回る速さ+数秒で訳文ができていく。
あらためて、文字入力の遅さを実感した。

区切り文字のない中英対照表を中国語と英語に分割

按半周进行的多周期控制 multicycle controlled by half-cycle
といった感じで前半に中国語、後半に英語の綴られたページを発見した。
1000組を超える大量の通信関係用語集である。
使えそうな用語集なので早速Multitermに取り込もうと思ったが、
Excelに貼り付けたテキストをよく見ると中国語と英語の間に区切り文字もタブもない。
文字列の先頭からいくつが全角文字かが分かれば簡単に仕分けできるのだが、
どうもそこまで便利な関数は転がっていないらしい。
そこで苦肉の策。
1)貼り付けたテキストはA列に入っているのでA1にラベル「org」を入力(適当)。
 セルB2に「先頭2文字が全角であれば0を返す」ことを狙い
 =if(left($A2,2)=leftb($A2,4)=0,1) と入力した。
 単語の最大長がわからないので、とりあえずF列までコピーし、先頭6文字まで対応。
2)B列が0、C列が1であれば「3文字目は半角である」ことが分かるので
 該当行のG列に全角の文字数(であると推定される)「2」を入力。
 同様に全角文字の数(推定)をG列に書き込んでいくと700件ほど埋まった。
 原始的にオートフィルタで絞り込んで入力したのでここは関数なし。
3)G列でフィルタをかけ、本当にセルGnが2のときセルAnが全角2文字+半角なのか目視で確認。
 やはり(?)途中に記号や英字が入っていてずれている行がいくつかあった。
 ずれのある行のみG列の値を削除。
 同様に推定5文字までを検証。
4)H列を「chn」、I列を「eng」と名づけ(これまた適当)
 セルH2には中国語(全角)の文字列を取り出すため
 =left(a2,g2)
 セルG2には残りの文字列(英語)を取り出すため
 =right(a2,len(a2)-g2)
これで中国語5文字までの中英対照表が一応できる。
実際は同様に15文字まで作業し、残りは手作業で仕分けした。
それでも1000件ちまちま手作業よりは速いだろうと思う。

ちょっと休憩

台湾から舞い込んできた方の案件が午前中で片付いた。
前の職場で知り合った人に連絡を取ってみたところ、
ランチの暇はないがお茶しましょうかという話に。
「懐かしいねー」
はい。ほんの半月しか経ってないが同感。
過去が「思い出」に確定するのはどうも経過時間の長さではないらしい。
気持ちの中でけりがつくかどうかなのではという気がする。
車で迎えに来ていただき、近く?のファミレスに移動。
ドリンクバーで文字通りのお茶を何杯か注いだ。
曰く愚痴やら悩みやらなのだが、話す表情が明るい。
私も相槌を打つ回数より笑うほうが多かったのではないかと思う。
帰ってしばらくすると、丁重なお礼のメールが来ていた。
ご馳走もなにも、たかがお茶なんですが奥様。
それにしても利害のない相手との会話は楽しいものだが、
やはり話して面白い人には何か笑いのツボのようなものがありそうだ。