6倍速(?)で仕上げた案件から2日間、ぼーっと過ごしてきた。
半ば意図的に「何もしない」をしていたので、無為の空しさは特にない。
作業中には碌に目を通せなかったニュースサイトやらお気に入りブログやらを閲覧し、
気が向いたら愛鳥と戯れる、見ようによっては優雅な2日間の中休み。
数日なら脱力もいいのだが、余りに続くと自営業者ならでは?の不安に陥る。
実際、無収入が続いた時期もあった。
ところが今回は非常に間がよかったらしい。
いつも使ってくれている翻訳会社から大き目の引き合いが来たのだ。
今週と来週のスケジュールを聞いてきているぐらいなので、
およそ1週間ぐらいかかる案件なのではと想像。
原稿整理中につき発注は明日とのことだが、八割がた確定している。
することの予定があって終えられる「週末」は殊に気分がよい。
失礼しちゃう
和訳を専門にしている私は、翻訳と関係ない畑の友人からも日本語表現を相談されたりする。
どういう表現が実務的に正しいのかは日ごろから意識しているのだが……
「パン、失礼します」
某ファミレスにて。
この人はパンを下げようとしているのではない。配膳中。
続くおかずも飲み物も「~~失礼します」で済ませていた。
これはもしや「~~になります」の次の表現か?
ちなみに丁寧に言うと「こちらパンのほう失礼いたします」らしい。
失礼しちゃうわ、全く。
つっこみどころ:「失礼します」一回だけならさほど耳にひっかからないが
何で「失礼」なのかと考えたら「お話中のところ失礼します、パンをお持ちしました」では?
「お荷物そちらにお願いいただいてよろしいでしょうか」
岩盤浴屋にて。
この人が相手に何をさせようとしているか、この文だけで分かるだろうか?
答え:「お荷物はそちらにお入れください」
その場に居合わせたからこそ意図が理解できただけのような気がする。
つっこみどころ:誰にお願いするのだ。
目的語が省かれ過ぎて日本語が暴走ぎみなのだろうか。
6倍速?!
A4で170枚という規模の納品を済ませた。
済んでしまった。
指定納期は12/7だったので、その6倍も早く納品したことになる。
今回ほど使い慣れたソフト類のありがたみを感じたこともない。
原稿が画像PDFだったので、
ページごとにTIF出力→OCR→改行位置修正→翻訳→レイアウト
という5段階で作業していたのだが
正味の翻訳時間が最も短かったように感じる。
前半こそ調べ物が多く打ち込み量も多かったのだが、
3割ほど進んでからの加速度がすごかった。
TRADOS使いには当然のことなのかもしれないが、
それまで自分の書いてきた訳文が、ある段階から作業用の雛形になる。
殊に今回のような規格文書や操作マニュアルなどに対しては効果も絶大。
雛形と作業中の文書でどこが違うのかも見やすく表示してくれるので
校正ないしその反映ぐらいしか手間がかからないのだ。
ほぼ自動入力。頭の回る速さ+数秒で訳文ができていく。
あらためて、文字入力の遅さを実感した。
区切り文字のない中英対照表を中国語と英語に分割
按半周进行的多周期控制 multicycle controlled by half-cycle
といった感じで前半に中国語、後半に英語の綴られたページを発見した。
1000組を超える大量の通信関係用語集である。
使えそうな用語集なので早速Multitermに取り込もうと思ったが、
Excelに貼り付けたテキストをよく見ると中国語と英語の間に区切り文字もタブもない。
文字列の先頭からいくつが全角文字かが分かれば簡単に仕分けできるのだが、
どうもそこまで便利な関数は転がっていないらしい。
そこで苦肉の策。
1)貼り付けたテキストはA列に入っているのでA1にラベル「org」を入力(適当)。
セルB2に「先頭2文字が全角であれば0を返す」ことを狙い
=if(left($A2,2)=leftb($A2,4)=0,1) と入力した。
単語の最大長がわからないので、とりあえずF列までコピーし、先頭6文字まで対応。
2)B列が0、C列が1であれば「3文字目は半角である」ことが分かるので
該当行のG列に全角の文字数(であると推定される)「2」を入力。
同様に全角文字の数(推定)をG列に書き込んでいくと700件ほど埋まった。
原始的にオートフィルタで絞り込んで入力したのでここは関数なし。
3)G列でフィルタをかけ、本当にセルGnが2のときセルAnが全角2文字+半角なのか目視で確認。
やはり(?)途中に記号や英字が入っていてずれている行がいくつかあった。
ずれのある行のみG列の値を削除。
同様に推定5文字までを検証。
4)H列を「chn」、I列を「eng」と名づけ(これまた適当)
セルH2には中国語(全角)の文字列を取り出すため
=left(a2,g2)
セルG2には残りの文字列(英語)を取り出すため
=right(a2,len(a2)-g2)
これで中国語5文字までの中英対照表が一応できる。
実際は同様に15文字まで作業し、残りは手作業で仕分けした。
それでも1000件ちまちま手作業よりは速いだろうと思う。
ちょっと休憩
台湾から舞い込んできた方の案件が午前中で片付いた。
前の職場で知り合った人に連絡を取ってみたところ、
ランチの暇はないがお茶しましょうかという話に。
「懐かしいねー」
はい。ほんの半月しか経ってないが同感。
過去が「思い出」に確定するのはどうも経過時間の長さではないらしい。
気持ちの中でけりがつくかどうかなのではという気がする。
車で迎えに来ていただき、近く?のファミレスに移動。
ドリンクバーで文字通りのお茶を何杯か注いだ。
曰く愚痴やら悩みやらなのだが、話す表情が明るい。
私も相槌を打つ回数より笑うほうが多かったのではないかと思う。
帰ってしばらくすると、丁重なお礼のメールが来ていた。
ご馳走もなにも、たかがお茶なんですが奥様。
それにしても利害のない相手との会話は楽しいものだが、
やはり話して面白い人には何か笑いのツボのようなものがありそうだ。
大人気(ダイニンキ?オトナゲ?)
A4で170枚相当の規格書翻訳をしているところに国際電話。
めちゃめちゃ早口の英語で返事の余地がなかった。
相手「ま~いいや、メール見てよ」
私「あ、どうも」
メールチェックをしてみると、台湾からの引き合いが来ていた。
ProZ.com経由で仕事になるのは2社目。
報酬提示額は悪くないが、納期がやや近いので悩む。
一旦お断りのメールを書きかけたが、添付原稿を見て翻意。
最初からきれいにテキスト化されていれば本当に翻訳の手間しか要らない。
見た目は51枚あるが正味11000文字強なのでがんばればどうにかなる。
日本側の仮納期に提出できるものも幸い手元にある。
#5本のうち1本を「できたところまで」出せばよいのだが1本できあがっている。
これがなかったら流石に引き受けられなかった。
やはりTRADOS様様といったところか。
さ、働こっと。
時速1400km
またもや?篁さんネタになってしまうのだが。
私が最も気に入っている曲のひとつに「1400km/h」というのがある。
特に何も気にせず音速(360m/m)か何かだと思っていたが、
某所のインタビュー記事によると、地球の自転速度だとか。
言われてみればそのとおり、24時間で1周なのだが。
敢えて指摘されると「思ったより速い!」と思ってしまう。
#経験上、時速140kmでも十分吹っ飛びそうなほど速く感じる。
なるほど、ぼやぼやしていたら置いて行かれてしまうわけだ。
透かしの入ったページをきれいにOCRする方法
面白いことを発見した。
支給原稿が紙(又は画像PDF)のとき、たまに透かしや背景画像にぶつかるが
背景画像がOCRに拾われてしまうと該当箇所の文字が読み取れない。
そういうページに限って文字数が多かったりすると捨てるのも忍びない。
読み取りを諦める前に。
ひと手間でかなり救われる場合があるのでメモ。
該当ページの画像ペイントで開き、背景を薄い灰色で塗る。以上。
これだけでモノクロ画像がかなりぼやけるので、
OCRが透かしをただのノイズとして読み捨ててくれるようになる。
今のところ成功率90%。
ほぼ完全に読み取りたい文字が目視できている(テキストにもできている)。
リスクの回避
某大手派遣会社の通訳・翻訳専門らしい登録窓口に行った。
これで特定職種しか扱ってないのかと呆れるほどの広さ。
1対1で面談するブースだけでも6箇所、試験用らしいパソコンが3台、
待合室?オープン席は更にその倍ほどあった。東京の一等地に……
偶然なのかいつもそんなものなのか、実際の利用者は2~3組だった。
オープン席の一つに案内され、ざっと手元書類の説明を受ける。
次は「会社概要とシステム」とやらのビデオを見るように、と受付担当者は席をはずした。
そのビデオがある意味かなり面白い。
会社概要はものの3分もなく、四季報レベルの半分もない。
システムと言っても派遣社員の経験があれば「ふ~ん」と通り過ぎてしまう程度の紹介。
最も長く時間を割いてあったのは「身だしなみについて」だったのだ。
いわく
・毛染め、マニキュアは自然な色で
・男性は毎日ヒゲの手入れを(剃れと明言はしていない)
・靴は「安全なもの」と称し、でも画面はピンヒール……
・素足は禁止
……最初「そこまで言う必要あるのか」と思っていたのが、
段々トンデモ風味が増してきた。素足って、どう通勤するのよ。
全体的にはビデオといい書類といいきっちりしたもので
「ウチはここまでちゃんとやってます!」という姿勢がはっきりと見て取れる。
だいたい派遣契約で争議の起きそうなところは事前にやんわりと潰している。
でも、裸足は禁止。
肝心の登録面談は、思っていたより快いものだった。
翻訳祭に来ていた担当者が私の話をかなり覚えていてくれたのだ。
ものの3分も話していなかったはずなのに、と感心する。
やはり中国語なだけに?そう業務が頻発したりはしないそうだが、
隠さず丁寧に説明してくれているようで好感が持てた。
一度は専門職としての派遣というのもやってみたい気はする。
最早ボールは手元になく、引き合いがあるかという問題なのだが。
特別な派遣?
先日「JTF翻訳祭」で名刺交換した相手から、電話をもらった。
社名はテンプスタッフ。まあ有名であろう大手派遣会社だ。
しかし出会った場所が場所なので、案内される話は普通の事務仕事ではない。
そもそも登録する先からして普通に公開されていない。
グループ各社への登録はネットから受け付けているらしいが、
通訳・翻訳だけはなぜか電話をしなければならないとのこと。
……日本語で出てくれないとかぢゃないだろうな。
#そんなはずはない。私がもらった電話は完全に日本語だった。
ともあれ登録手続きに訪問する必要があるのは普通の派遣と同じ。
都合のいい時間を提示して予約を入れ、履歴書情報の事前登録を済ませた。
最近では普通なのかもしれないが、履歴書を紙で用意しなくて済むのはありがたい。
手書きで作成するのが面倒というより、証明写真の手間と料金が馬鹿にならないからだ。
それにしても。これまで派遣会社から翻訳業務の引き合いをもらったことはないのだが、
専門窓口であるからには多少は脈ありなのだろうか?
ともあれ話を聞いてみるぐらい無駄にはならない気がするので、まずは登録会?に期待。
