帰国便を手配する為、一人で街へ。たまにはいいかな。

先日の指示によると私は来月十七日までには帰国しなければいけないことになる。
何となく帰った次の日に提出というのも気が引けるので十六日の便をとることにした。
手持ちの航空券は二十日となっていたが、一年オープンなので無料で日程変更ができる。
問題は、航空会社そのものかその代理店でないと日程変更まで扱ってくれないということだ。
しかも自慢ぢゃないがそんなことはつゆ知らず、調べもせず出て来てしまった。
とりあえず心当りがあるのは公安局に程近い三つ星ホテル「上海大廈」。バスにて向う。
世の中はちゃんと聖誕節前夜の雰囲気らしく、大廈のロビーにも立派な装飾があった。
案内板を見ると航空券の販売業務は二階とある。が、行ってみると中二階というべき位置だった。
中華国際航空の代理業務があるかと尋ねると、愛想のいいおねえちゃん達が出てきた。
帰国便の確認かと聞かれ、十六日に変更したい旨を伝える。と、一人がしゃかしゃか打ち込み出した。
見るに私より若い子ばかりが三人で複雑そうな事務をてきぱきとこなしている。すごいものだ。
便を確認し、印字されて出てきたシールを帰りの切符に貼り付けてできあがり。
ただでやる仕事にも微笑みがついてくるとは、よく教育されたものだ。感心しつつ場を去る。
午後にすべき用事もないことなので、散歩がてら少し足を延ばして友諠商店へ。
絹のハンカチを三枚と、食料品をよく分らないがスーパーの大袋に二つ買い込む。
抱えては歩きがたい量になってしまったのでやむなくタクシーを拾って帰ることに。
それでも仕分けをして見直してみるとまだ足りない気がする。もっぺん行かな。

今日から年末休業。とりあえず徐家匯へ。

例の組織の有志で徐家匯のパソコン屋を見てこようという企画があったので参加した。
我々の足で集められるだけの情報をホームページ上にでも公開して、
のち上海でパソコンを買おうという人が出てきたら参考にしてもらおうというものである。
道路の混雑時を避けて九時過ぎに出発したのだが、それでも一時間ほどかかった。
参加したのは私を含め四人。自称初心者が二人と、そうでないのが二人。
二軒ある電脳城のうち、とりあえず「百脳匯」に入ってみることになった。
初めみんなで固まって歩いていたのだが、店の人に話を聞くとなるとどうも二人で足りそう。
はるばる徐家匯くんだりまで来て暇なのも勿体無いので、私は「初心者」のうち一人を誘った。
隣の「太平洋電脳市場」にも似たような情報はあるはずなので別行動で見ようと思ったのだ。
待ち合せ時間を相談し、二人ずつに別れてまた行動開始。我々は隣の建物に移った。
どうも部品屋ばかりで製品化されたパソコンを置いている店はないようである。
完成品のないところで初心者を云々するのも愚かしいので、めぼしいチラシを集めるだけにした。
どのみち完成品の機能は各部品の組み合わせで決まる。その情報だけでもいいだろう、と。
一回り終えて待ち合わせ場所に行ってみると、他の二人が何やら画面を覗いている。
聞くに、「百脳匯」全体で持っているホームページの紹介があったらしい。
しかもそこには各店の相場情報が…..じゃ今までの苦労(?)は無駄足だった訳?
ともあれ時間が正午を回ったので昼食。近くの美食林なるところに行ってみる。
何を食べようとも思い付かずにいる時バイキング専門店らしきところの広告が目についた。
一人は小食らしいので申し訳なかったが、他三人の同意(だと思う)でそこに決定。
流石に和食はなかったが、西洋風と中華風の料理からデザートまで内容は盛りだくさん。
当たり外れはあったものの、これに妖しいダンスの披露もあって一人四十八元は高いか安いか。

昨日の今日で退学手続。たらい回し。

主任の先生に事情を話し、どうしたらいいか聞いてみることにした。
先生は少し考えた後、事前試験が要るかどうかと尋ねてきた。当然いらんわ。
いいです、と答えると彼女は確かに「学生課にお行き」と言った。
何でも明日から年末休業になるので今日のうち行っておいた方がいいそうである。
果して学生課に行ってみると、先生は電話中の様子。かつ用件を聞いてくる。
いいのかと疑いつつ退学手続をどうすればいいのかと問うや、向って右を指差した。?
受話器を置くなり一言、「教務課で聞きなさい」。あれ?話が違うぞ??
やむなく教務課へ行き、試験は要らないから退学手続をさせてくれと言ってみる。
それじゃあ簡単だとばかり、おねえちゃんは班名だけ聞いて何やら書類を持ってきた。
必要事項を書き込んで出せと言うのでその場で書きだすと、「書いてから持って来い」。
これだから教務課のおねえちゃんはタチ悪いって評判になるんだよ。
書くのは本国での住所、学籍番号、専攻に申請理由ぐらいのものだった。
ちゃっちゃと書いていたら五分とかからなかった。部屋と教務課の往復より短い(怒)。
見せるや、おねえちゃん眼鏡をちょっと動かして一言。「後で学生課ね」。???

遂に出た帰国指示。やっぱり中退になるのか…..。

何だかチェックに時間がかかると思いきや、我が老師@大阪からのメールが届いていた。
やっと卒論の提出期限と口頭試問の日程が決まったとの連絡である。
ついては公式の仕様書に基づいて論文を改訂するようにと重い”おまけ”が付いていたのだ。
年末に書き直しても間に合うので、論文そのものには大して問題ないようだった。
問題は提出の日程。一月十八日、本人が提出…..それまでに帰るようにとのこと。
折りもおり、当学院の期末試験初日である。もうちょっとで結業なのに、退学!
まぁ中間試験がつまらなかっただけ、受けずに帰る口実ができたと思うしかないか。

そして実力テスト。まぁ私なんてこんなもんさ(泣)。

ついに問題のテストの日がやってきた。日本とは違い、朝九時から開始である。
受験票とパスポート(何故か必須)、筆記具以外は持ち込めない。持ち込むとその辺に放られる。
二十分ほど前に受験番号と試験会場の照合を受け、席についてヘッドホンの品質を確かめた。
聴き取り問題はただでさえ最大の難所なので、機材のせいで苦労させられては堪らない。
あれよあれよという間に時間は過ぎてしまい、気がついたら終わっていた。
日本で六月にもらったのが初等C級だから、せめて中等C級ぐらいは欲しいところ。
目標は中等A級だったのだが、はてさてどこまでいったことやら…..。

テスト前日だというのに遠出。いいのか?

実は漢語水平考試があるのは明日の朝からである。でも勉強する気になれない。
実力テストの為に試験勉強をするなんて、そもそも主義に合わないのだ。
それに今週はどうせ頭が働いていないので勉強しようにも何も覚えられそうにない。
いつもの通り学校の勉強と「互相」だけは済ませたが、もう何もしたくなくなった。
テストを受ける人達は当然かまってくれないので、もう受ける必要のない人の所へ遊びに行く。
既に最高レベルのお墨付を国家教育委員会からもらってしまっている人は暇なのである。
遊ぶといってもひたすら喋っているだけなのだが、話題の広い人なので全く退屈しない。
街に行きたいと冗談半分で言うと、意外にもすんなりつきあってくれることになった。
上海書城で篆刻用の石を買いに行きたかったのだが、出不精なせいかずっと機を逸していた。
ついでにその向いの外文書店でタロットがあるかないか探そうという目論見である。
先に外文書店へ行ったが、カードは見当らないようだった。ことのついで参考書を見る。
帰国後の勉強に使うため口語の本とテープを選び、語法の本もおすすめのものとやらを買った。
テストが目前だというのに来年の心配をしているとは我ながら悠長なものである。
書城で石を買うのに時間は余り要らなかった。迷わず安い物だけを見ていたからである。
日本の友達とこっちの友達と両方に一つずつハンコを作ってあげることにした。
帰りの道は予想に反して混んでいた。タクシーより徒歩の方が早いのではというほどの渋滞。
上海では「低速料金」なる料金の加算制度があるので渋滞はことのほか神経に障る。
行きの車代を既に出してもらっているので、帰りの分は私が払った。
しかし肯徳基(けんたっきぃ)についていってまんまと一食おごってもらってしまう。
悪いなぁと思うべきなのか、素直に喜んでいいものか…..。

不規則な生活が続き、眠くてたまらない。爆睡。

未明四時頃まで人様のパソコンをいじって過ごしていたため、ばちがあたった。
仮眠を取って授業に出たはいいものの、目が碌に見えない。しかも足までふらつく始末。
集中力の限界を感じ、こんな状態で授業に出るのも悪いと思ったので午前中で早退した。
元々が異常なほどに早寝早起きの習慣である私に夜更しは相当な毒であるらしい。
昼食を摂ってすぐ床に就いたら、目が覚めた時には既に五時を回っていた。

上海情報をネットに流すグループの会合に参加。誤解されてるぅ?!

この学校でパソコンを持っている人達のグループがあるから行かないか、と誘われた。
何でも上海には日本人のための生活情報が余り出回っていないので先鞭をつけようとの話。
そう大人数での活動でもないと聞き、とりあえず会合に顔を出してみることにした。
会場は近所の料理屋。お昼を食べつつ自己紹介やら活動概要やらの話をしようという。
私に声をかけた某新聞社の記者さん以外は二十歳前後の学生ばかりだった。
初めて顔を出す面々のために以前の議事録が配られ、しばらく説明が入る。
ぽつぽつと人数が増え、十人は越えただろうか。ついに自己紹介の時間になった。
ホームページの作成歴が有るのは私を入れて三人。パソコンを持っていない人すらいる。
少なくとも一人は知っている話なので先週末のことを言うと、一同から歎声?
何故か中身の詳しいことは私に聞くべし、といったような話になってしまった。
そして回ってきたのは「技術サポート担当」などという仰々しい肩書。
やばいぞ、ここのみんな私を誤解してるってば!

週末のお仕事の続き!せめて上海語はやめてくれ…..。

自分の愛機すら碌に管理できないのに人のものなんて、と起きた時は気が重かった。
しかし運よく製品版のマニュアルを持っている人がつかまってくれて、愛機は午後に復活。
ドライバの詰め直しと「互相学習」を経て、そろそろ約束の時間ということになった。
外部の人間が学院の敷地に入るには門の隣で登記が必要なので、本来の待ち合せは正門である。
しかし会客室が余りにも人でごった返していたため、私は先日の彼の部屋にお邪魔した。
どこにパソコンを置くつもりでいるのか予め見ておきたい気もあったからである。
日曜の話では、業者は四時半に現れるはずだった(私の語学力ではそう聞こえた)。
しかし電話があったのは五時。しかも今まだ店にいるという。じゃ更に数十分?
平日の五時台では町中が混んでいるはずなので、一時間ぐらいかかるかもしれない。
部屋に戻っていてもいいと云われたが、どうせ他にすることはないのでその場に残っていた。
そして喋りつつ待つことげに八十分、お呼び出し放送が入る。「客人あり、急げ」
客はこっちだろっての(笑)。ともあれ業者に登記手続を促さねばならないので急行。
納品に来たのは先週いたお兄ちゃん二人である。一応それなりの技術はあるらしい。
ちゃっちゃと部屋に運び込んで据え付けから電源の確保まで終えると、二人は私を振り返った。
先日の経緯で、私にしか話が通じないと思っているらしい。そそくさと概要を説明する。
私は買い手の要求を商品が満たしているか確かめねばならないので話は聞き流して電源を入れた。
日本語版95、起動できる。WORD、見たところ問題なし。じゃインターネットは?
ここでひっかかった。ダイヤラーが起動できない。中文版との競合がおきているようだ。
とりあえず「接続できてないみたいだけど、どうしてくれるのよ」と文句だけつける。
二人はしばらく上海語でぼそぼそ言ったのち、中文版の接続環境をいじりだした。
私にも何か云ってくるのだが、訛りがきつくて今いちよく聞き取れない。
しかしやっていることは理に適っているので買い手の心配を余所にしばらく傍観した。
で、ともあれ接続そのものの問題は解決。しかしモジュール不足とやらでIEが機能しない。
「足りないファイルがある!どうしてくれるのさ」私はこればっかり(笑)。
店側は「正式版じゃないから仕方ないんだ、サイトは中文版で見てくれ」との返答。
おいおい、それじゃメールとサイト閲覧は排他使用だっての?
しばらく考えた挙句、まぁ後から解決できる問題だと判断。「じゃ、もういいわ」
正式版の持主からファイルを移入すれば多分どうにかなるだろうから議論しても無駄だろう。
後は私が何とかします、なんてかっこいいことを買い手に言ったぐらいにして任務終了。
さ、問題はこれからぢゃ(笑)。