友人の頼みで、とある和訳文の校正を手伝うことに。
同じうして非なるもの
中国語には繁体字と簡体字がある。
自分の目では同じものとして認識できても、データとしては全くの別物。
まさかのおフランス
開業して12年になろうとしているが、フランスからの中文和訳は初めてだ。
英文和訳もやっていた頃ならまだしも、中文がフランスから届く不思議。
訳せば終わりか
多忙なのは有り難い限りだが、切なくなる案件に連続で当たった。
訳出された日本語文が、日本人にとって意味をなさない。
中国にいる人向けの説明は日本語にしたところで日本にいる人の方を向きはしない。
Word2013と格闘
WindowsXPほど騒がれていないようだが、Office2003も間なしにサポートが終わる。
個人的にWord2003の作業環境をこよなく愛していたが、一念発起してOffice2013に。
Word2013のメニューをいじって何とかTrados2007も起動できるようにした。
後は個別の操作にまとわりつく違和感との戦いになる、はず。
孤高の虎使い
翻訳支援ツールなるソフトは賛否両論だが、ならではの営業力もある。
「実はTRADOSでご対応できる中国語の訳者さんはほぼ皆無」
とは某大手翻訳会社の担当者の談。
同ソフトが使えると少なくとも公言している中国語翻訳者は1人しか知らない。
みんなの本
共訳の本と入れ違いながら、講座在籍時に手出しした本も刊行された。
『本格チャイニーズ前菜100』は訳者名が翻訳スクールとなっている。
受講生が訳出に挑戦し、講師が監訳を務める構成で出された背景が見えるだろうか。
素直vsそのまま
専門性が低い文章は簡単だと紹介されることが多い。
渡す側は本気で簡単だと思っているようだが、むしろ訳出は難しいほうに感じる。
「簡単(気軽)に」書かれた文章ほど意図が取りにくいものもないからだ。
珍妙な新人
共訳者としての参加ながら、自分の名を載せた本が世に出た。
『人民元―国際化への挑戦』
題名のとおり、人民元が主役の経済書である。
領分
海外の翻訳会社は、取引のある限り、中文和訳しか発注してこない。
逆方向は中国語ネイティブに訳させたほうがよいとの判断だろう。
それが一案件の途中から覆り奇妙な事態に陥った。